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「スプリントになれば、僕は行きます」と、新城が記者会見。

ツール・ド・フランス2010=休養日①

【現地取材リポート第10報】
アルプス一日目を終え、今日はアルプス山中のモルジーヌでの休養日だ。モルジーヌ・アヴォリアのホテル、クラブ・メッドに滞在するBboxブイグテレコムは、午前中に軽く走りに行ったあと、昼食。新城幸也はマッサージを終え、ジャーナリストに向けて共同記者会見に臨んだ。

応援のペイントがうれしかった

「スプリントの位置取りになれば、コンタドールだろうがアームストロングだろうが、僕は自分の行きたいところに行きます」と話す新城。昨日のステージで最後の峠の路面に「新城」の日本語の文字がペイントされていたことに質問が及ぶと、「うれしかったですよ。探しながら上っちゃいました」と笑った。明日はアルプス2日目、過酷な山岳が新城を待っている。

アルプスへの挑戦を開始する新城幸也。

ツール・ド・フランス2010=第8ステージは暑い

【現地取材リポート第9報】
第8ステージはスタシオン・デ・ルスからモルジーヌ・アヴォリアへの189km、アルプス山岳の最初の日だ。今朝も元気に出走サインを済ませた新城幸也(Bboxブイグテレコム=ビーボックスブイグテレコム)は、ヴィラージュ(スタート前の仮設サロン)でコーヒーを飲んでリラックス。山岳ステージへとスタートしていった。
▲気合い一杯でスタートラインを抜ける新城


明日の休養日でリフレッシュを予定。

今日はレース中盤を過ぎてから標高1619mのラマ峠を越え、標高1796mのモルジーヌ・アヴォリアへ上り詰める過酷なステージ。このラマ峠では、逃げ集団に対して新城のメイン集団がペースを上げ、間隔を詰めていった。ここで新城は後ろに残り、無理のないペースでステージの完走を目指した。

ツール・ド・フランスはステージレース。毎日の走行時間の積算で総合優勝が決まる反面、各ステージのフィニッシュ時間には脚切りまでの猶予が設定される。新城はそれを計算した上で、翌日の走りのために省エネ走行を選ぶ日もあるのだ。新城はやや疲れた表情でアヴォリアの山頂へと到着したが、彼にとっては当然、織り込み済みのレース展開のはず。この疲れは明日の休養日で解消し、さらに残る2週間に勝負をかけてほしい。


レース中の補給用にエネルギージェルなどをシャツのポケットに入れる新城幸也。

チームのスタッフに「ボトル(水筒)の中身を替えてくれ」とジェスチャーする新城。今日は暑いので、エネルギードリンクではなく水を選んだ

逃げた5人に果敢な挑戦でヒートアップ。

ツール・ド・フランス2010=第7ステージは幸也が主役。

【現地取材リポート第8報】
新城幸也(Bboxブイグテレコム=ビーボックスブイグテレコム)が、その実力を見せつけた。8分以上差の開いた5人の逃げグループに対し、新城がメイン集団の先頭に立ってペースアップ。その後、チームメートも加わって、テレビ中継画像はBboxブイグテレコム(ビーボックスブイグテレコム)のショーになっていたはずだ。

第7ステージは新城のために用意されていた。

レース状況を関係者に伝える無線、「ラジオツール」も「集団の先頭を引き続けるのはBboxブイグテレコムのジャポネ、アラシロだ」とアナウンスするほど。

そして1分45秒まで差を詰めた上り坂で、チームメートのトマ・ヴォクレールらが加速。小集団を形成して前を追い込んだ。区間勝利を飾ったのは、この動きに乗じて前に上がり、後に単独となったシルヴァン・シャヴァネル(クイックステップ)。

新城選手は「明日のために力をとっておこうかと思ったんですが、使いました(笑)。僕がメインで引いていました」と、疲れた中にも満足げな表情でフィニッシュ。今日のステージは166位、総合は104位となったが、そんなことは気にしていない様子だ。


チームメートとともに集団を強力に牽引する新城

スタート前のサイン台で観衆に手を振る新城

真っ黒に日焼けして今日のステージを終え、チームバスに戻ってきた新城。顔に充実感が伺える。

新城幸也が落車に巻き込まれ軽いケガ。

ツール・ド・フランス2010=第6ステージも逃げ展開

【現地取材リポート第7報】
今ツール最長ステージ、227kmを走った第6ステージ。今日も0km地点から加速する3人がいて、そのメンバーが逃げを形成した。朝から雨模様のため新城幸也は防寒ベストを着込んでのスタートとなったが、どうやらこの逃げは見送ったようだ。
▲19位でフィニッシュした新城幸也

「自分でスプリントすれば一桁も可能」と元気に語る。

ラスト32km、新城はメイン集団後方で落車に巻き込まれた。最後のスプリントポイントでの出来事で新城の自転車は吹っ飛び、新城自身も脚や手に軽いケガを負ったが、どうやらリスタートして集団に復帰。そしてフィニッシュ。

最大8分以上の差をつけたこの逃げが1分以下に近づいてきたとき、意外なカウンターアタックが発生した。アントニー・シャルトー(Bboxブイグテレコム)ら2 人が集団からアタックし、前の3人に追いついたのだ。

「こういう意外な戦術が勝ちに結びつく場合もある」。新城はそう説明しながら、大集団のスプリントに備えた。少しずつ位置を上げる新城に無線で指示が入る。「チュルゴーのアシストを」。新城はラスト3km、セバスチャン・チュルゴーを引き連れてコロンビアトレインの直後にポジションを上げる。

チュルゴーはまたも6位。新城自身は19位となったが、「自分でスプリントすれば一桁も可能だ」と新城。生中継を見ていた人たちは、それを実感したことだろう。


途中の町を通過する新城

新城は、勝負を懸けて15位(総合は71位)に。

ツール・ド・フランス2010=第5ステージ

【現地取材リポート第6報】
第5ステージ、エペルネからモンタルジへの187.5km。快晴、気温は摂氏35度。新城幸也が必勝宣言したステージだ。しかし、序盤から3人が逃げるという意外な展開に、「えっ? これで決まっちゃうの?」。もっともっとアタック合戦が続くと思っていた新城は40番手ほどにいたため、この3人に対応することができず、結果的にこの逃げを見送ることとなった。
▲写真=15位に敗北感をかみしめる新城幸也。

明日をめざして新城が語る。

ゴールスプリントのために集団で静かにしていた新城は、残り80kmを過ぎて徐々に前に上がろうとしたが、ペースも上がり、集団が「ガチャガチャしていて」(新城談)、なかなか前に出ることができなかった。「前に上がるタイミングはわかっていたけど、前が速くて…」。そして結果は15位となり、総合は少し上がって71位となった。「でも、今日は逃げなくてよかったです。まっすぐでうねうねした道は集団の方が速いし、この暑さでは消耗が激しい」。いつもポジティブな新城は、もう明日のステージのことを考えている。


エペルネ郊外、麦畑の中を走るメイン集団

Bboxブイグテレコムのセバスチャンが6位入賞

ツール・ド・フランス2010=第4ステージ

【現地取材リポート第5報】
第4ステージはほぼフラットな153km。新城幸也(Bboxブイグテレコム=ビーボックスブイグテレコムは忍者のようにジャーナリストをすり抜けて出走サインを済ませ、スタートラインに立った。今日はほぼフラットなステージなので、風さえなければ逃げグループが逃げ切る可能性は少なく、おそらくゴールスプリントになるはず。それを承知して、Bboxブイグテレコムはセバスチャン・チュルゴーでスプリントをするというミーティングを済ませていた。
▲写真=メイングループで無事にゴールでの新城幸也。

「スプリントになったら勝負しますよ」と語る新城。

逃げに乗ったのはニコラ・ヴォゴンディ(Bboxブイグテレコム)ら5人。しかし今日は距離が短いため、集団も大きなタイム差を容認してくれない。差は4分近くから徐々に縮まり、やはり結果的には大集団でのゴールスプリントとなった。Bboxブイグテレコムはセバスチャン・チュルゴー(Bboxブイグテレコム)がここで6位に入ったこともあって上機嫌。新城は「僕もスプリントをやれたらやろうとしていたが、ラスト20kmから10kmにかけて前に出ようとしたのに出られなかった。スプリントになったら、アームストロングだろうが誰だろうが勝負しますよ」と話す。新城がステージ勝利を飾る日を待ちたい。


ゴール地点のランスにメイン集団でフィニッシュする新城

新城幸也は、バベ(石畳)を難なく通過

ツール・ド・フランス2010=第3ステージは石畳

【現地取材リポート第4報】
今日のスタート地点のワンゼには、名探偵コナンの作者である青山剛晶さんが新城幸也(Bboxブイグテレコム=ビーボックスブイグテレコム)の応援に現れた。「コンタドールがバキューンとやると殺人が起きるようなストーリーはどうかな」なんて冗談を振りまきつつ、記念撮影。青山さんはオーガナイザー手配のヘリコプターに乗って、レースを観戦した様子だ。
▲写真=最後の石畳区間を高速で走り抜ける新城幸也

第5ステージに狙いを定めて。

新城は本日のコースを事前に試走しており、石畳区間対策として手首にテーピングを巻いていた。自転車は太めのタイヤを履いた以外はノーマル仕様だ。
パベと呼ばれる石畳区間に入ると落車やパンクが多発したが、Bboxブイグテレコムは逃げに乗っていたピエール・ローランがパンクして新城の集団へと後退した以外、とくに大きなトラブルに見舞われなかった。7箇所あるパベ区間にはチームスタッフがあらかじめ先行してスペアホイールを持ち、パンクに備える。

「あそこでパンクしたらどうにもならないですね」と新城は言う。事実、総合上位を争うはずだったフランク・シュレック(サクソバンク)は落車でリタイアとなってしまった。

見事だったのはやはり新城だ。2度のグランツールを走って、3週間走りきるための力の出し具合を覚えたかのように、今日も快走。メイン集団にしっかり残り、有力選手たちと同じ2分25秒遅れの集団でゴールし、72位。総合は73位となった。「でも、パベはやはり好きになれないですね」といいながら、「第5ステージを狙っていきます。いや、それとも明日かな?」と目を輝かせた。


探偵コナンの作者である青山剛晶さんと記念撮影する新城幸也

これが石畳区間! でこぼこしているだけでなく、路面が波打っていて非常に走りにくい。

厳しい第2ステージ。落車が続く中、112位にアップ。

ツール・ド・フランス2010=第2ステージは雨模様

【現地取材リポート第3報】
第2ステージはブリュッセルからスパまで、ベルギー国内のステージだ。フィニッシュ地点のスパは温泉の「スパ」の語源となったところで、ミネラルウォーターで知られている。
▲コース終盤、カテゴリー3級のストック峠を上る新城幸也。

新城のチームメート、アントニー・シャルトーも落車

本日は201kmの行程のうち、98km地点から続く小さい7つの山が意外にも難関らしく、新城幸也は「第1ステージがゆるかったのは、第2ステージが厳しいってことだと思います」とコメントして雨模様の中をスタートしていった。

たしかに今日は厳しいステージとなった。繰り返されるアップダウンと狭い道は逃げには有利だが、メイン集団では落車が多発。新城幸也(Bboxブイグテレコム=ビーボックスブイグテレコム)のチームメート、アントニー・シャルトーも落車との情報が無線から流れてきた。

序盤から逃げていたシルヴァン・シャヴァネル(クイックステップ)が後続に3分56秒の差をつけてゴールしたため、リーダージャージであるマイヨジョーヌはファビアン・カンチェラーラ(サクソバンク)からシャヴァネルへ。新城は無事にメイン集団でスパに到着。総合順位も昨日までの170位から112位へとジャンプアップする結果となった。


メイン集団が雨模様のリエージュ地方を行く。先頭付近にマイヨジョーヌのカンチェラーラが見える

シルヴァン・シャヴァネルはレース終盤を独走で逃げきった

ロッテルダムのアーティスト植村ひこさんが新城を撮る

ツール・ド・フランス2010=タイムトライアルの新城ショット

ツール・ド・フランス2010の初日。つまり2010年(平成22年)7月3日。この日、オランダは熱気に包まれていた。その理由は2つ。1つはサッカーの世界大会でベスト4に入ったこと、そしてツール・ド・フランス2010が始まること。この2点。もともとロードレース好きの多いオランダ。当然のことかも知れない。

植村ひこさんのアーティスト感覚でシャッター

第1日目は、個人タイムトライアル。新城幸也(Bboxブイグテレコム=ビーボックスブイグテレコム)にとって、オランダのロッテルダムは始めてではない。しかし、この日は慎重にコースを取り走っていた。

▲上の走行する新城幸也選手の写真は、ロッテルダム在中のアーティストである植村ひこさんの1枚。写真、舞台、ショートフィルムなど多岐にわたる活動で注目を集めている。その表現は多様な媒体を使うが、一貫している手法は「モンタージュ」。今後の活躍が期待されている。
◎注意=写真の複製及び転送は著作権上できません。


ツール・ド・フランス2010開催の前日、W杯でオランダは4強に。Wesley Sneijder of the Netherlands waves to the supporters after winning the 2010 FIFA World Cup South Africa Quarter Final match between Netherlands and Brazil at Nelson Mandela Bay Stadium on July 2, 2010 in Nelson Mandela Bay/Port Elizabeth, South Africa. (Photo by Richard Heathcote/Getty Images for Sony)

新城幸也は「今日はきっとスプリント」と、語りスタート

ツール・ド・フランス2010=第1ステージはブリュッセルへ

【現地取材リポート第2報】
第1ステージはロッテルダム(オランダ)からブリュッセル(ベルギー)までの223km、11時50分にパレードがスタートした。新城幸也(Bboxブイグテレコム=ビーボックスブイグテレコム)は昨日のタイムトライアルの成績を「いつも、ステージレース序盤のタイムトライアルは良くないんです」 と話す。そして、「今日はきっとスプリントですね」と言ってスタートラインに向かった。
▲写真=ジェローム・ピノー(クイックステップ)らとともにフィニッシュする新城幸也。

落車が続出の中を走行した新城幸也

レースは3人の選手が逃げグループを作り、メイン集団はその差を保つようペースコントロールしながら走行。今日のオランダは快晴で暑いくらいで、新城は集団のなかで時折、後ろに下がってチームカーから水やスポーツドリンクなどを運びながら終盤を迎えた。

落車。自転車レースではつきものとはいうものの、新城が落車に巻き込まれてはたまらない。2度もすぐそばで落車が起きたという新城は「すぐ横にカンチェラーラがいるんですよ! テレビでリプレイがあったら見て下さい、僕もそこにいますから」と言うが、彼の強運はまだ健在のようだ。本日は35位、総合は170 位となった。


オランダ・ロッテルダムをスタートし、堤防沿いの風力発電の風車が回る地域を進むメイン集団

新城の所属するBboxブイグテレコムに供給されたイタリアのブランド、コルナゴのニューバイク。一番手前はフランスチャンピオン、トマ・ヴォクレールのもの

タイムトライアル。新城幸也は11分22秒。

ツール・ド・フランス2010=プロローグ個人TT

【現地取材リポート第1報】
2010年(平成22年)7月3日。オランダ・ロッテルダムにて「第97回ツール・ド・フランス」がスタートした。初日はプロローグと呼ばれる、8.9kmと短いコースを個々に走ってタイムを争う「個人タイムトライアル」だ。
▲写真=日本チャンピオン経験者の証、日本の国旗があしらわれた新城のジャージ。レースではこれを着て走る。

新城は11分22秒。雨の中、コーナリングにも留意して走行。

昨日行われた記者会見で新城幸也(Bboxブイグテレコム=ビーボックスブイグテレコム)は、「いつも、タイムトライアルの成績は全体の真ん中ぐらい。だから今回はそれより上を目指したい」と話していたが、あいにくの雨が新城の気持ちに水を差したかもしれない。雨の中、Bboxブイグテレコムチームのメンバーの半数ほどがコースの試走に出かけたが、新城は「僕はいいです」と雨宿りを決め込んだ。

スタート直前に聞くと、やはり雨の合間に下見はしたという新城。昨年のようにニコニコしたスタートではなく、しっかり前を見据え、唇をきゅっとしめてタイムトライアルのスタート台を飛び出していった。

タイムは区間1位のファビアン・カンチェラーラ(サクソバンク)が10分ジャスト、新城は11分22秒。手応えは?と尋ねると「全然。全然踏めませんでした」とのこと。雨の中、コーナリングにも留意しての走りだったので、このタイムもやむを得ないところか。明日からはいよいよロードステージが始まる。ロッテルダムからブリュッセルまでの223.5km、現地時間12時20分がスタートだ。


8.9kmのタイムトライアルをスタートする新城幸也

タイムトライアルを走り終え、チームバスに戻ってきた新城幸也

マイライフ。マイウェイ。

生きていくための羅針盤


どう生きていけばいいのか。何が必要なのか。誰が大切なのか。
自分で作り出したスピードに乗っていると、その答えが見えてくる。
マイライフ。マイウェイ。サイクルは生きていくための羅針盤。
ツール・ド・フランスのスタートにあわせて
「ちいさな自転車専用サイト」が発信開始です。
風と光をあびながら
力まないで大地を走ります。

写真はツールドフランスで走破する新城幸也(2009)

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