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「ラストは、人生で一番長く感じた10kmだった」

ツール・ド・フランス2012=ステージ8

【現地取材リポート=第22報】
今日のレースはベルフォールからスイスに入りポラントリュイまでの157.5km、距離だけをみれば容易なステージと思えるかもしれないが、ツール・ド・フランスに簡単なステージなどない。カテゴリー1級の峠が1つ、2級が4つ、3級が1つ、4級が1つ。標高2000mに達するような大きな峠はないが、これだけの上り下りがあれば、集団はバラバラになるはずだ。展開的にもかなり荒れることが予想された。

写真=独走での区間勝利を果たしたティボー・ピノ(FDJ)。「ラストは、人生で一番長く感じた10kmだった。最後の1kmは後ろとのタイム差が30秒ほどあったので楽しんで走れた」とコメントした。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

ティボー・ピノがキャリア最高の勝利。これが昨日のステージなら…、彼の出身はゴール25km手前の町、メリゼだった。

集団は分断と吸収を繰り返し、総合首位を争う選手たちはなんとか前方をキープしようとする。ハイスピードの展開から20人ほどの先頭グループができ、そこから独走態勢となったのがフレデリック・ケシアコフ(アスタナ)。これを追ったティボー・ピノ(FDJ)がケシアコフを交わし、単独となる。

ピノは本大会最年少、22歳だ。FDJのマーク・マディオ監督が追走するチームカーのなかから大声で檄を飛ばす。メイン集団からはカデル・エヴァンス(BMC)が飛び出し、マイヨジョーヌのブラッドリー・ウィギンズ(チームスカイ)らと追走集団を形成するが、これは区間勝利狙いというより、この厳しいステージで相手から少しでもタイム差を奪おうとする動きだろう。ピノはウィギンズらに26秒の差をつけてフィニッシュし、もちろんキャリア最高の勝利を挙げた。これが昨日のステージなら…、彼の出身はゴール25km手前の町、メリゼだった。


レース序盤、9km地点での先頭グループ。このメンバーで逃げを決めようと全力で走っていたが、メイン集団との差はまだ20秒。この逃げは決まらなかった。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

「調子は良いよ!! だからこそ残念っ」

ツール・ド・フランス2012=ステージ8

【現地取材リポート=第21報】
今日はカテゴリー2級の山が4つ、そしてカテゴリー1級の山を越えてのゴールというコースレイアウトに、「今日はレースが荒れるよ」と、スタート前に新城が言った。
その言葉どおり、いつも通りの数人の逃げが決まって、大集団は後半までゆっくりなどという展開にはならなかった。

写真=過酷なコースを走りきったとは思えないほどさわやかな表情でゴールした新城。調子の良さを感じでいるのが表れている。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

「良いコンディションで2週目に入れる。楽しみだ!」

逃げグループが出来ないためにアタック合戦となり、常にハイペース、更に1日中風も強く、消耗戦となった。新城は前半チームメイトが入っていない逃げグループが出来かけると、それを追い集団を一つにするなど仕事をこなしていたが、横風が強く吹く区間で後方に待機していると1つだった集団が大きく2つに分裂(自転車競技ではこれを中切れという。)新城は不運にも後方集団に残ってしまった。

ゴール後の新城は、「あぁ、調子良かったのに。残念。中切れ…。まぁそのポジションにいたのが悪いんだけど」と、悔しい表情だったが「調子良く走れてるから、登りも集団前方のペースの上がり下がりのテンポを合わせられれば、後半どんどん良くなっていくと思う。ほとんど疲れもないし、明日はタイムトライアルで、明後日は休養日だから更に良いコンディションで2週目に入れる。楽しみだ!」と、語った。

疲れを見せないその姿からは、ツールドフランス3回目のゆとりを感じることができる。新城本人が語る通り、中盤戦も楽しみだ!


今日のレースを振り返りながらも、これからのステージを見据えるまなざしの新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

ティボー・ピノが逃げきり区間勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ8【結果】

混戦状態で展開した第8ステージ。落車もありタンカで運ばれる様子が、国際映像で生々しく伝えられた。レース展開は予想通りゴール前の1級山岳がポイントに。ここでティボー・ピノ(PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT)が逃げきり区間勝利した。

公式リザルト

◎ステージ結果
01=03h 56' 10'' + 00' 00''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT
02=03h 56' 36'' + 00' 26''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
03=03h 56' 36'' + 00' 26''=GALLOPIN Tony 13 RADIOSHACK-NISSAN
04=03h 56' 36'' + 00' 26''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
05=03h 56' 36'' + 00' 26''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
06=03h 56' 36'' + 00' 26''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
07=03h 56' 36'' + 00' 26''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
08=03h 56' 36'' + 00' 26''=MENCHOV Denis 131 KATUSHA TEAM
09=03h 56' 36'' + 00' 26''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
10=03h 56' 40'' + 00' 30''=SCHLECK Frank 11 RADIOSHACK-NISSAN

クリス・フルームが区間勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ7

【現地取材リポート=第19報】
トンブレーヌからラ・プランシュ・デ・ベルフィーユまでの第7ステージは、アルプスに入る前ながらカテゴリー1級の頂上フィニッシュという設定がなされ、今ツール最初の山岳ステージとなった。ファビアン・カンチェラーラ(レディオシャック・ニッサン)が初日からリーダージャージのマイヨジョーヌを守ってきたが、これが誰に移るかに注目が集まった。

写真=ラ・プランシュ・デ・ベルフィーユのゴールまであと2km、2番手がこのステージを制したクリス・フルーム。ツアー・オブ・ジャパンでも区間勝利を挙げたことのあるクライマーだ。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

スカイのエース、ブラッドリー・ウィギンズのマイヨジョーヌを確信して、アシストのクリス・フルームが区間勝利。

シリル・ゴティエ(ユーロップカー)ら7人の逃げはラスト8.5kmのラ・プランシュ・デ・ベルフィーユの上りにかかったところですべて吸収され、チームスカイが強力にペースアップして上り坂を攻めた。スカイのエース、ブラッドリー・ウィギンズのマイヨジョーヌを確信して、アシストのクリス・フルームが区間勝利。昨年の総合優勝、カデル・エヴァンス(BMC)はウィギンズとともに2秒遅れでゴールした。


レースが終わると、観客たちは10km近い山を延々と歩いて下る。駐車スペースがなくクルマを乗り入れることができなかった報道陣とて例外ではない。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

「ボン トラバーユ ユキヤ」(良い仕事)

ツール・ド・フランス2012=ステージ7

【現地取材リポート=第20報】 
第7ステージ、ゴール手前数百メートルの間に、選手達にとっては「壁」とも言える急勾配が現れた。「まだまだ、先は長い」と冷静に応えるあたりがツール・ド・フランス3回目のゆとりと言えるのであろう。

写真=カメラに気が付き思わず笑みがでる新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

「フランスのファンは厳しいから、良い選手しか応援しない。彼が毎日トマやピエールを助ける走りをしていることをちゃんとファンは知っているんだ」

今日は、カテゴリー1級の山頂ゴール。ゴールまで残り6kmのところでチームヨーロッパカーのゼネラルマネージャー、ジョンルネ・ベルノドー氏が運転する車に同乗し、ゴールへ向かった。

その間道の両側を埋め尽くすファンからは、「アレッ!ヨーロッパカー!!」「アレッ!トマ!!(チームのエース)」などと声援が絶え間なくかけられる。そして、「アラッシーロ」という声援もトマに並ぶ勢いで、それを聞いたジョンルネ氏は「ユキヤは本当に強くなっている。フランスのファンは厳しいから、良い選手しか応援しない。彼が毎日トマやピエールを助ける走りをしていることをちゃんとファンは知っているんだ。こんなにもフランスのファンから支持を受けているユキヤはスターだな。ユキヤは毎日ホントによく働いているよ」と満足げに語った。

レース後の新城は「今日も逃げを試みた。アタックしてそれが決まらなければ、トマとピエールを守る仕事。それは毎日同じ。言われなくても、何をするべきかわかっていないと、この仕事はできないからね。まだまだ先は長いっ!!」と語り、ゴールの山頂から足早にチームバスまで下って行った。


チームメイトのアシストを受けて、上位で山頂ゴールに入り、総合順位をじわじわと上げていくピエール・ローラン。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

クリス・フルームが急勾配のフィニッシュを制す

ツール・ド・フランス2012=ステージ7

第7ステージは「中級山岳ステージ」。ゴール直前は山岳1級の急勾配。地元では誰もが知るコースで、ランやバイクがこのコースを使用する。この区間を制したのはクリス・フルーム。チームヨーロッパカーのピエール・ローランが7位でフィニッシュした。個人総合も大きく変化した。

ツール・ド・フランス2012=ステージ【リザルト】

◎ステージ結果
01=04h 58' 35'' + 00' 00''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
02=04h 58' 37'' + 00' 02''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
03=04h 58' 37'' + 00' 02'=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
04=04h 58' 42'' + 00' 07''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
05=04h 58' 54'' + 00' 19''=TAARAMAE Rein 81 COFIDIS LE CREDIT EN LIGNE
06=04h 59' 19'' + 00' 44''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=04h 59' 21'' + 00' 46''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
08=04h 59' 21'' + 00' 46''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
09=04h 59' 25'' + 00' 50''=MENCHOV Denis 131 KATUSHA TEAM
10=04h 59' 31'' + 00' 56''=MONFORT Maxime 16 RADIOSHACK-NISSAN

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=34h 21' 20'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=34h 21' 30'' + 00' 10''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
03=34h 21' 36'' + 00' 16''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=34h 21' 52'' + 00' 32''=TAARAMAE Rein 81 COFIDIS LE CREDIT EN LIGNE
05=34h 22' 14'' + 00' 54''=MENCHOV Denis 131 KATUSHA TEAM
06=34h 22' 19'' + 00' 59''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=34h 22' 29'' + 01' 09''=MONFORT Maxime 16 RADIOSHACK-NISSAN
08=34h 22' 42'' + 01' 22''=ROCHE Nicolas 79 AG2R LA MONDIALE
09=34h 22' 52'' + 01' 32''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
10=34h 23' 00'' + 01' 40''=ROGERS Michael 108 SKY PROCYCLING

フィニッシュラインを先頭で越えたのはピーター・サガン

ツール・ド・フランス2012=ステージ6

【現地取材リポート=第18報】
ツール・ド・フランス第6ステージはエペルネからメッスへの207.5km、今日はコースの高低差マップを見れば平坦コースに見えるが、走ってみれば屈曲が多く小刻みに上り下りする、厳しい200kmだった。レースは序盤に形成された、ダビデ・マラカンヌ(ユーロップカー)ら逃げの4人が、この難コースを乗り切ろうとメッスに向かったが、終盤になって後続集団がこれを飲み込んだ。

写真=ピーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)がアンドレ・グレイペル(ロット・ベリソル)を下して今大会2勝目。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

マイヨジョーヌはファビアン・カンチェラーラ(レディオシャック・ニッサン)が堅守した。

といっても簡単なわけにはいかず、レース途中の雨、落車が重なり、総合が大きく変動する一日となった。フィニッシュラインを先頭で越えたのはピーター・サガン(キャノンデール)、昨日区間勝利を挙げたアンドレ・グレイペル(ロット・ベリソル)は2位に終わり、マイヨジョーヌはファビアン・カンチェラーラ(レディオシャック・ニッサン)が堅守した。


ダビデ・マラカンヌ(ユーロップカー)ら4人が麦畑に囲まれるエリアを逃げ。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

さいたま市の清水市長ら視察団が表敬訪問

ツール・ド・フランス2012=ステージ6

【現地取材リポート=第17報】
第6ステージの朝、「カブ(マーク・カベンディッシュ現世界チャンピオン)がさぁ~『今日はスプリントするの?』って話しかけてきたんだよ」と、本日のスタート前に語ってくれた。

写真=新城に表敬訪問するさいたま市、清水市長と、取り囲む報道陣と、多くのファン。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

「ゴロンって転んで自転車壊れたけど大丈夫」と新城幸也

そんな新城にサプライズゲストが訪れた。さいたま市の清水市長をはじめとする20名程の視察団が新城を表敬訪問、チームバスの前でその様子を取材する日本人メディアを合わせ、ツール・ド・フランスの会場の一角を賑わせた。

レースは後半にかけて落車が相次ぎ、新城の所属するチームヨーロッパカーのエース格の選手達を初め、サポートを命じられて、その選手達の近くで走っていた新城も巻き込まれ、自転車のチェーンが絡まって動かなくなってしまったために、代えのマシンを待ち再スタート。そのため、集団から遅れてのゴールだが、新城は怪我なくゴールした。

「危なかったよぉ。落車で前がつまってゴロンっ。て転んで自転車壊れたけど、体はどこも怪我はない、大丈夫。トマと、ピエールが心配。」そう新城が心配するエース2人も幸い大きな怪我はなかった。

明日の第7ステージは過酷な山岳ステージがはじまる。


今日はエースのホローに徹し、冷静に走る新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

ペーター・サガンが区間優勝

ツール・ド・フランス2012=ステージ6

またしても落車が発生。その中でペーター・サガンが集団スプリントを制して区間優勝。圧倒的な強さを見せた。チームヨーロッパ-カーも落車の影響を受ける。新城幸也は交換するマシンを待ってからの走りとなったため大きく遅れてゴールしたがケガはしていない模様。

ツール・ド・フランス2012=ステージ6【結果】

◎ステージ結果
01=04h37'00''+00'00''=SAGAN Peter 57 LIQUIGAS-CANNONDALE
02=04h37'00''+00'00''=GREIPEL André 114 LOTTO-BELISOL TEAM
03=04h37'00''+00'00''=GOSS Matthew Harley 204 ORICA GREENEDGE
04=04h37'00''+00'00''=VAN HUMMEL Kenny Robert 129 VACANSOLEIL-DCM
05=04h37'00''+00'00''=HAEDO Juan Jose 172 TEAM SAXO BANK-TINKOFF BANK
06=04h37'00''+00'00''=HENDERSON Gregory 116 LOTTO-BELISOL TEAM
07=04h37'00''+00'00''=PETACCHI Alessandro 47 LAMPRE - ISD
08=04h37'00''+00'00''=PAOLINI Luca 137 KATUSHA TEAM
09=04h37'00''+00'00''=IMPEY Daryl 205 ORICA GREENEDGE
10=04h37'04''+00'04''=LANCASTER Brett Daniel 206 ORICA GREENEDGE

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=29h22'36''+00'00''=CANCELLARA Fabian 12 RADIOSHACK-NISSAN
02=29h22'43''+00'07''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
03=29h22'43''+00'07''=CHAVANEL Sylvain 192 OMEGA PHARMA-QUICK STEP
04=29h22'46''+00'10''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
05=29h22'49''+00'13''=MENCHOV Denis 131 KATUSHA TEAM
06=29h22'53''+00'17''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
07=29h22'54''+00'18''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
08=29h22'55''+00'19''=SAGAN Peter 57 LIQUIGAS-CANNONDALE
09=29h22'55''+00'19''=KLÖDEN Andréas 15 RADIOSHACK-NISSAN
10=29h22'58''+00'22''=MONFORT Maxime 16 RADIOSHACK-NISSAN

新城幸也は赤いゼッケンでサンカンタンへ快走

ツール・ド・フランス2012=ステージ5

【現地取材リポート=第16報】
第5ステージはルアンからサンカンタンへの196.5km、ここ7日間は連続で200kmほどのステージが続く。ルアンの中心部、セーヌ川沿いのスタート地点では、昨日敢闘賞を受賞した新城幸也に赤いゼッケンが用意され、彼は今日一日、これをつけてレースを走る。雲が多めながらもよく晴れた空、選手たちはゆったりと時を過ごし、スタートラインに立った。

写真=2日連続でスプリントを制したアンドレ・グレイペル(ロット・ベリソル)。初の総合優勝を狙うブラドリー・ウィギンスのためにアシストが使えないマーク・カヴェンディッシュ(チーム・スカイ)は5位に甘んじた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

ゴールスプリントは昨日に続きアンドレ・グレイペル(ロット・ベリソル)が制する。

今日の逃げは4人。今年、ミラノ~サンレモを勝っているサイモン・ジェランス(オリカ・グリーンエッジ)らがタイム差を開いていく。しかし、集団はしっかり計算して前を追い詰め、なんとラスト1kmを切ってからこのメンバーを捕らえた。ゴールスプリントは昨日に続きアンドレ・グレイペル(ロット・ベリソル)が制し、マイヨジョーヌはファビアン・カンチェラーラ(レディオシャック・ニッサン)が守った。


スタート前、ヴィラージュで手品を鑑賞するFDJビッグマットのアーサー・ビショら。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

今日は赤でコーディネート!!

ツール・ド・フランス2012=ステージ5

【現地取材リポート=第15報】
ツール・ド・フランスではレース後、毎晩リザルト(成績表)とともにチームのホテルに届けられる選手全員分の新品のゼッケン。昨夜届けられたゼッケンは新城の22番だけが赤。これは敢闘賞を受賞した選手だけが翌日できる「ドサル・ルージュ」(赤ゼッケン)特別なゼッケンだ。

写真=赤ゼッケンが付いたウエアーを誇らしげに見せる新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

日本人初となる赤ゼッケン「ドサル・ルージュ」

今朝の新城は、いつも通りチームバスの中でウエアーにゼッケンを付けながら「今日は、ゼッケンの赤にちなんでサングラスも赤、時計も赤!」と、やはりこの特別なゼッケンに喜びを隠せない様子でチームメイト達と談笑していた。そして、第5ステージのスタート地点で日本人初となる赤ゼッケンを付けた姿を一目見ようと押し寄せるファンや報道陣に、その姿をお披露目した。

レースでは、ゴール手前10kmほどのところで今日のスプリントを想定して、チームのスプリンター、ヨハン・ジェーンを集団の前に引き上げるために、新城が先頭に出る姿もあった。ゴール後の新城は「走ってて、集団の中で『ブラボー!!」』って声をかけてくれる選手もいたし、いろんな選手が『おめでとう赤ゼッケン』とか言ってくれるんだよ!! 今日はペースもゆっくりで平坦だったから、良い休養日になった(笑)」と、疲れた様子もなく、その表情を見る限り、これからこれ以上の快挙を期待せずにはいられない。


写真=チームバスの中で、ウエアーに赤ゼッケンを付ける新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

サングラス、時計など赤で統一し、「ボトルも赤いこれ持っていこうかなぁ~」と、大会オフィシャル飲料水スポンサーの赤いボトルを持ってスタート地点でおどけて見せる新城。 (PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

集団スプリントでアンドレ・グライペルが制す

ツール・ド・フランス2012=ステージ5

またしても終盤での落車があった第5ステージ。勝敗はゴール300メートルからの集団スプリント。逆転に次ぐ逆転が繰り広げられアンドレ・グライペル(ロット・ベリソル チーム)が制した。第4ステージで敢闘賞を得た新城幸也はチームでの役割をきっちりと果たして58位でフィニッシュ。その存在感を明確にした。個人総合での順位に大きな変動はない。

新城幸也が敢闘賞を獲得

ツール・ド・フランス2012=ステージ4

【現地取材リポート=第14報】
第4ステージはフランス北部の都市アブビルから西へ、ルアンまでの214.5km。スタートしたのは196人の選手たちだ。アブビルの美しい街中をパレードし、6kmほど走った郊外からレースはスタートした。その、0kmポイントからアタックを仕掛けたのが誰あろう、唯一の日本人参加選手、新城幸也(チーム・ユーロップカー)だ。

写真=ゴール前の落車でカヴェンディッシュという好敵手を失ったグレイペルが第4ステージのスプリントを制した。後方のチームメイトは、グレイペルが勝つ少し前からガッツポーズをしていた!。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

第4ステージの主役を演じた新城幸也

新城はアントニー・ドゥラプラス(ソジャサン)、ダビデ・モンクティエ(コフィディス)とともに3人で逃げることになったが、最初から見ていた人は知っている、きっかけを作ったのはなんと新城自身なのだ。0km地点で加速し、逃げを誘発したのは、新城だ。
コースはアブビルからディエップへ、そしてセーヌ湾側に出る。よく晴れた海沿いの道を新城ら3人がひた走る。しかし、後続集団の19チーム全員を敵に回しているわけであり、事態はそううまくは運ばなかった。

ラスト8kmで新城ら3人の逃げは吸収された。しかし新城は、区間成績こそ110位と表現されたものの、内容は立派に今日の主役を演じてくれたのだ。

区間勝利はアンドレ・グレイペル(ロット)。マイヨジョーヌはファビアン・カンチェラーラ(レディオシャック・ニッサン)が守り、幸也は敢闘賞を獲得した!。


平日ながらレースを見に来た子どもたち。フランスのチーム、ユーロップカーの回りでバナーを広げるさまはモデルさんのようだ。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

「ポディウムは高かったっ!!」と新城幸也

ツール・ド・フランス2012=ステージ4

【現地取材リポート=第13報】
ツール・ト・フランス第4ステージの朝、新城から「アマチュア時代にお世話になった人たちがスタート地点にたくさん来てくれるから、写真撮って!」と、連絡があった。そう、今日のスタート地点、そしてコースの一部は新城の原点ともいえる場所なのだ。

写真=ポディウムに登場した新城。。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

新城幸也の原点となる地で「敢闘賞」を獲得。

「今日は絶対逃げるから!!」その言葉通り、新城はスタートと同時にアタック。何度か繰り返し、3人の逃げが形成された。ゴールラインでは、選手が間もなくゴールと言うところで今日のコンバテビテ(敢闘賞)が新城であることが放送され、日本人初めてのツール・ド・フランスで表彰台に上がることが決定した。

ポディウム(表彰台)に登場した新城は堂々とした振る舞いで、観客に手を振り大声援に応えた。そして、ポディウムから降りた新城は多くのテレビカメラ、記者、そしてファンに取り囲まれ、身動きも出来ないほどだった。

フランスのテレビ局がホテルの部屋まで密着取材をする中、新城はなんの気負いもなく、「ボディウム、意外と高かったっ(笑)これで、予行練習はバッチリ!!また立つよ。」と、語っていた。

新城は、アマチュア時代の思い出がたくさん詰まった地で、また新たな歴史を刻んだ。


3人の先頭集団 積極点に前を牽く新城。。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

スタート地点にはアマチュア時代の仲間が応援に駆け付けた。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

新城幸也が敢闘賞

ツール・ド・フランス2012=ステージ4【結果】

ついに新城幸也がツール・ド・フランスの表彰台に登壇した。ステージの展開をリードした新城に対する評価が「敢闘賞(combative)」を与えた。日本人の同賞の受賞は2人目だが、登壇で受賞され、翌日に赤ゼッケンで走るのは日本人初となる。

ツール・ド・フランス2012=ステージ4【結果】

◎ステージ結果
01=05h18'32''+00'00''GREIPEL André=114=LOTTO-BELISOL TEAM
02=05h18'32''+00'00''PETACCHI Alessandro=47=LAMPRE - ISD
03=05h18'32''+00'00''VEELERS Tom=219=TEAM ARGOS-SHIMANO
04=05h18'32''+00'00''GOSS Matthew Harley=204=ORICA GREENEDGE
05=05h18'32''+00'00''SAGAN Peter=57=LIQUIGAS-CANNONDALE
06=05h18'32''+00'00''SCANTWELL Jonathan=171=TEAM SAXO BANK-TINKOFF BANK
07=05h18'32''+00'00''IMPEY Daryl=205=ORICA GREENEDGE
08=05h18'32''+00'00''BOECKMANS Kris=122=VACANSOLEIL-DCM
09=05h18'32''+00'00''BOASSON HAGEN Edvald=102=SKY PROCYCLING
10=05h18'32''+00'00''PEREZ MORENO Ruben=36=EUSKALTEL - EUSKADI

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=20h04'02''+00'07''CANCELLARA Fabian= 12=RADIOSHACK-NISSAN
02=20h04'09''+00'07''WIGGINS Bradley=101=SKY PROCYCLING
03=20h04'09''+00'07''CHAVANEL Sylvain=192=OMEGA PHARMA-QUICK STEP
04=20h04'12''+00'10''VAN GARDEREN Tejay=9=BMC RACING TEAM
05=20h04'13''+00'11''BOASSON HAGEN Edvald=102=SKY PROCYCLING
06=20h04'15''+00'13''MENCHOV Denis=131=KATUSHA TEAM
07=20h04'19''+00'17''EVANS Cadel=1=BMC RACING TEAM 20h 04' 19'' + 00' 17''
08=20h04'20''+00'18''NIBALI Vincenzo==51=LIQUIGAS-CANNONDALE
09=20h04'20''+00'18''HESJEDAL Ryder=61=GARMIN-SHARP-BARRACUDA
10=20h04'21''+00'19''KLÖDEN Andréas=15=RADIOSHACK-NISSAN

過酷な第3ステージをピーター・サガンが制す

ツール・ド・フランス2012=ステージ3

【現地取材リポート=第12報】
第3ステージ、オルシーからブーローニュ・シュル・メールまでの197kmは、高低差マップを見ればその過酷さにびっくりすることだろう。カテゴリー3級、4級と、アルプスやピレネーの峠に比べてたやすく見えるが、3級2つ、4級4つが連なると、1日で走るそれはかなり厳しいものになる。特に今日のステージの場合、終盤にこのアップダウンが固まって存在するため、うっかり後ろに取り残されると、総合争いから脱落することさえあり得るからだ。

写真=直線の上り700mという厳しいゴールスプリントをピーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)が制し、今ツール2勝目を挙げた。サガンはポイント賞リーダージャージであるマイヨベールを着ての勝利だ。。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

見上げるほどの上り坂ゴール。スプリント見せたピーター・サガン強さ。

レースはジョバンニ・ベルノドー(ユーロップカー)を含む5人の逃げが決まり、ラスト65kmのコート・デ・レペルシュに差し掛かるときにも4分の差が保たれていた。しかし、マイヨジョーヌを擁するレディオシャック・ニッサンを先頭に、後続集団はしっかりとペースを守って前を追い上げ、ついにラスト12kmで全員を捕らえ、ブーローニュ・シュル・メールのフィニッシュラインへ。ラスト1kmから見上げるほどの上り坂ゴールにかなりの人数が突入したが、やはりこういうスプリントはピーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)が強い!。

新城幸也もタイム差1秒の39位でフィニッシュし、総合成績も54位へとジャンプアップした!。


序盤から逃げた5人の選手が132km地点の峠、コート・デ・レペルシュを上る。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

「ユキヤありがとう」ピエールローランから感謝の握手

ツール・ド・フランス2012=ステージ3

【現地取材リポート=第11報】
「今日はユキヤが逃げる日。」スタート前チームの第2監督のアンディーから新城はそう告げられた。しかし、新城は指示通りファーストアタックした(スタートしてすぐに飛び出した)ものの、すぐに後続集団からの追走に潰され吸収され、結局別のメンバーでの5人の逃げが決まりチームからはジョバンニ・ベルノドーが入ったため、新城はいつも通りエースのサポートに徹することになった。

写真=ピエールの怪我を心配する新城の姿。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

「いやぁ~、きついコースだった。でも、僕の好きなコースだったね」と新城幸也。

時折小雨がぱらつく天候のなか、滑りやすい海の近く特有の路面、更に細く曲がりくねった細かいアップダウンが続くコースに、アクシデントが相次ぎ、トマ・ヴクレールはパンクで遅れ、ピェール・ローランは2度の落車に巻き込まれた。

ピエールのケアを命じられている新城は一緒にストップし、ピエールが集団の良い位置に復活するまで、引き上げる役割を果たし、ゴール後チームヨーロッパカー中で最高位でゴールしたピエールはその後すぐにゴールした幸也に「ありがとう。ユキヤ。」と握手を交わす姿があった。そのピエールの左手は落車で指を切り、血で染まっていた。

「いやぁ~、きついコースだった。でも、僕の好きなコースだったねっ。集団に付いていくだけでなく、ピェールを前に引き上げたり、仕事しながらのこのコースだからねぇ。きついよ。雨降って、路面滑るし、。」と、コメントしているが、今日の何コースでのリザルト(成績表)が物語る通り、その表情からは、自分自身も良く走れているという、調子良さがうかがえた。


新城に対し、感謝を表すピエールとの握手。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

サガンが圧倒的なパワーで2勝目。新城も順位を上げる

ツール・ド・フランス2012=ステージ3

ステージ3でもサガン(SAGAN Peter=57=LIQUIGAS-CANNONDALE)が、パワー全開でスプリント。力を見せつけて制しステージ優勝し早くも2勝目とした。カンチェラーラ(CANCELLARA Fabian=12=RADIOSHACK-NISSAN)もステージ4位で入り個人総合(マイヨ・ジョーヌ)を守り抜いた。また新城幸也(チームヨーロッパカー)もステージ39位に入り、個人総合の順位を54位に上げた。

ツール・ド・フランス2012=ステージ3【結果】

◎ステージ結果
01=04h42'58''+00'00''SAGAN Peter=57=LIQUIGAS-CANNONDALE
02=04h42'59''+00'01''BOASSON HAGEN Edvald=102=SKY PROCYCLING
03=04h42'59''+00'01''VELITS Peter=199=OMEGA PHARMA-QUICK STEP
04=04h42'59''+00'01''CANCELLARA Fabian=12=RADIOSHACK-NISSAN
05=04h42'59''+00'01''ALBASINI Michael=202=ORICA GREENEDGE
06=04h42'59''+00'01''EVANS Cadel=1=BMC RACING TEAM
07=04h42'59''+00'01''ROCHE Nicolas=79=AG2R LA MONDIALE
08=04h42'59''+00'01''SANCHEZ Samuel=31=EUSKALTEL - EUSKADI
09=04h42'59''+00'01''MOLLEMA Bauke=153=RABOBANK CYCLING TEAM
10=04h42'59''+00'01''NIBALI Vincenzo=51=LIQUIGAS-CANNONDALE

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=14h45'30''+00'07''CANCELLARA Fabian=12=RADIOSHACK-NISSAN
02=14h45'37''+00'07''WIGGINS Bradley=101=SKY PROCYCLING
03=14h45'37''+00'07''CHAVANEL Sylvain=192=OMEGA PHARMA-QUICK STEP
04=14h45'40''+00'10''VAN GARDEREN Tejay=9=BMC RACING TEAM
05=14h45'41''+00'11'' BOASSON HAGEN Edvald=102=SKY PROCYCLING
06=14h45'43''+00'13''MENCHOV Denis=131= KATUSHA TEAM
07=14h45'47''+00'17''EVANS Cadel=1=BMC RACING TEAM
08=14h45'48''+00'18''NIBALI Vincenzo=51=LIQUIGAS-CANNONDALE
09=14h45'48''+00'18''HESJEDAL Ryder=61=GARMIN-SHARP-BARRACUDA
10=14h45'49''+00'19''KLÖDEN Andréas=15=RADIOSHACK-NISSAN

198人の選手がヴィゼをスタートしトゥルネーへ

ツール・ド・フランス2012=ステージ2

【現地取材リポート=第10報】
ツール・ド・フランス第2ステージはベルギーでの最終日、ヴィゼからトゥルネーへの207.5kmで争われた。幸いなことにまだリタイアの出ていない198人の選手が曇り気味のヴィゼをスタート、リエージュ、ナミュールを横切ってトゥルネーへと向かった。

写真=マーク・カヴェンディッシュが今ツール初勝利。昨年の世界選手権で勝ったカヴは、虹色のアルカンシェルのジャージを着用している。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

新城幸也も、先のスプリントステージに向けて好感触。

レースは序盤にクリストフ・ケルン(ユーロップカー)を含む3人の逃げが形成され、晴れてやや暑いほどの道を西へと向かう中、メイン集団では今年のツール初の集団スプリントへの準備が繰り広げられた。新城幸也はケルンが逃げに乗ったために集団を牽引する仕事こそなかったが、ラスト14kmで逃げが捕まってからはスプリントに向けて積極的に位置取り。ゴール前はうまくラインが開けず15位に甘んじたが、これから先のスプリントステージに向けて好感触を得たようだ。

明日はフランスのオルシーからのスタートとなり、今日は各チームがフランスとベルギーの両国のホテルに分かれての宿泊となっている。こんな点もヨーロッパが地続きの国境となっているからで、EUが成立するのも当然に思える。


別府史之が所属するオリカ・グリーンエッジのチームカーが補給地点に先行する。オーストラリアを代表する動物、カンガルーのぬいぐるみがルーフに乗っているのはご愛敬。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

アドレナリン出まくりだよ!!久々のゴールスプリントで新城幸也

ツール・ド・フランス2012=ステージ2

【現地取材リポート=第9報】
第2ステージのスタート地点に登場した看板は、パリの方向を指しゴールの象徴、凱旋門が描かれていた。これを指差し、「新城はまだまだ遠いね。」と、少しおどけた表情でスタートして行った。

写真=スタート前、ゴールまでの残りの距離を指さす新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

「ユキヤ、スプリントしてみるか?」と第一監督のドミニクの言葉。

今日のコースからみて、どのチームも集団でのスプリントになると予想。新城の所属するチームヨーロッパカーも第一監督のドミニクからはスタート前のミーティングで「ユキヤ、スプリントしてみるか?」と、いう話が出た。ただし、これには条件があり新城の仕事は昨日同様、総合を狙うチームのエース、トマとピエールを守ること。解き放たれるのは、最後の数kmということだ。

「残り20kmくらいでピエールが『スプリントしていいよ』って言ってくれた。後のピェールのケアはバンサン(ヴァンサン・ジェローム)がするからって。そこから自分であがっていって、ゴール1kmまでカブ(本日の優勝者、マーク・カベンディッシュ)の後ろにいたんだけどなぁ、前がつまった…。もう少し道幅が広かったらなぁ。」と、4月1日ゴールスプリントで落車し、左手骨折という怪我をして以来の久しぶりのゴールスプリントを「アドレナリン出まくりだったよ!!」と、興奮気味に語っていた。

そして、チームにとっても新城には更に上の順位が狙えることを印象付けた結果の第2ステージとなった。


ゴール後、15位と言う順位に悔しい表情。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

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