風と光をあびてMY-WAY
感動的なサイクルライフスタイルを。



ピエリック・フェデリゴが区間勝利。トマは3位に

ツール・ド・フランス2012=ステージ15

ツール・ド・フランス第15ステージは、スプリントを制したピエリック・フェデリゴ(フランス、FDJ・ビッグマット)が区間勝利。チームヨーロッパカーのトマは3位でフィニッシュした。

ツール・ド・フランス2012=ステージ15=リザルト

◎ステージ結果
01=03h 40' 15'' + 00' 00''=FEDRIGO Pierrick 142 FDJ-BIGMAT
02=03h 40' 15'' + 00' 00''=VANDE VELDE Christian 68 GARMIN-SHARP
03=03h 40' 27'' + 00' 12''=VOECKLER Thomas 21 TEAM EUROPCAR
04=03h 40' 27'' + 00' 12''=SORENSEN Nicki 179 TEAM SAXO BANK-TINKOFF BANK
05=03h 40' 36'' + 00' 21''=DEVENYNS Dries 194 OMEGA PHARMA-QUICK STEP
06=03h 41' 23'' + 01' 08''=DUMOULIN Samuel 83 COFIDIS LE CREDIT EN LIGNE
07=03h 52' 05'' + 11' 50''=GREIPEL André 114 LOTTO-BELISOL TEAM
08=03h 52' 05'' + 11' 50''=FARRAR Tyler 63 GARMIN-SHARP
09=03h 52' 05'' + 11' 50''=SAGAN Peter 57 LIQUIGAS-CANNONDALE
10=03h 52' 05'' + 11' 50''=BOECKMANS Kris 122 VACANSOLEIL-DCM

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=68h 33' 21'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=68h 35' 26'' + 02' 05''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=68h 35' 44'' + 02' 23''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=68h 36' 40'' + 03' 19''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
05=68h 38' 09'' + 04' 48''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
06=68h 39' 36'' + 06' 15''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=68h 40' 18'' + 06' 57''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
08=68h 40' 51'' + 07' 30''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
09=68h 41' 52'' + 08' 31''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
10=68h 42' 12'' + 08' 51''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

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◎ツール・ド・フランス2012の取材は、ハブクリエイト、石垣経済新聞、南十字星エフエムと、日報サイクルが連携して実施しています。

ルイス・レオン・サンチェスが2010年以来2回目の区間勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ14

【現地取材リポート=第35報】
ツール・ド・フランスは今年もピレネーに到着した。フランスが他国と国境を接する大きな山岳地帯はアルプスとピレネー。その両方を、コースを変えつつ毎年訪れるのがツールなのだ。

写真=区間勝利を果たしたルイス・レオン・サンチェス(ラボバンク)がミュール・ド・ペグエールを上る。サンチェスのツール区間勝利は2010年以来2回目。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

ピーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)やフィリップ・ジルベール(BMCレーシング)らを47秒突き放しての勝利。

今年は、第14ステージと二回目の休息日を挟んで16、17ステージがピレネー山岳だ。今日はその序盤戦、カテゴリー2級の峠1つと1級の峠2つを越え、トゥールーズ南のフォアにフィニッシュするステージだ。

11人の先頭集団は、序盤にはなかなかメイン集団から離れることができなかったが、最終的には16分ほどのタイム差を開き、そのままこれらの峠を越えてフィニッシュラインに向かった。勝ったのはルイス・レオン・サンチェス(ラボバンク)。一緒に逃げていたピーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)やフィリップ・ジルベール(BMCレーシング)らを47秒突き放しての勝利だ。


スパークリングワインの元祖、リムーからスタートした今日のステージ。選手たちがスタートラインに並び始めると、もう報道陣が前に出る隙間すらない。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

落車の影響も無し。新城は淡々とチームの仕事をこなす!

ツール・ド・フランス2012=ステージ14

【現地取材リポート=第34報】
第14ステージのスタート前、新城に「昨日の落車の影響は?」と質問すると「ちょっと首が痛い」と応えていた。そして、両肘には擦過傷が確認できる。今日スタートラインに並ぶ選手を見渡すとどのチームの選手も過酷なコースレイアウトや、落車の影響で膝のテーピングや、ガーゼや包帯など怪我の治療跡がある選手が増えている。ここまで14ステージ走っていたどの選手達も満身創痍なのだ。

写真=スタート直前の新城。昨日の落車の跡が両ひじに残るが走りに支障はないという。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

ここは、新城はプロ選手として走りだし、成長を遂げてきた思い入れが深い場所。

そんな中、ステージはピレネー山脈へと入ってきた。ここは、新城はプロ選手として走りだし、成長を遂げてきた思い入れが深い場所でもある。峠も道も熟知しているからこそ、その厳しさも知っている。

落車の影響もなくレース序盤のカテゴリー2の峠も40人ほどの先頭集団で走行していたその時、数人の選手が同じ場所で一斉にパンク。新城がアシストするピエール・ローランもその一人だった。選手達の話を聞くと「ピンや画鋲の様なものがコース上にまかれていたのでは」というような大量パンクだった。新城はピエールが車輪を交換するのを待ち、集団の前方へ戻るまでピエールの風よけとなっていた。その時、先頭集団に残っていたチームのエース2人(トマ・ヴォクレールとピエール・ローラン)、セリル・ゴッチェ、そして新城の中からセリルがアタック。

先行する少人数の逃げが出来て、新城の仕事は終了。カテゴリー1の峠を2つ越えて一番大きな集団の中でのゴールとなった。「今日は余裕っ。余裕。セリルが行ってくれたから。調子良いよっ!」と、明るい声で話す新城に落車の影響も疲れの色も感じられない。明日のステージを終えると、明後日は休養日。新城にはあと1週間となったツール・ド・フランスで、まだまだ何かやってくれそうな余力が感じられる。


日の丸を振る新城の熱烈ファングループは全員フランス人。「アラシロ ガンバレ」日本語での応援はフランスでの新城人気を物語る。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

日に日に増えるチームバスを取り囲むファンの人垣。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

ルイスレオン・サンチェスが独走して区間勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ14

前半に作られた逃げグループの中からルイスレオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)が走りきり独走状態でフィニッシュし14ステージを制した。

ツール・ド・フランス2012=ステージ14=リザルト

◎ステージ結果
01=04h 50' 29'' + 00' 00''=SANCHEZ Luis-Leon 155 RABOBANK CYCLING TEAM
02=04h 51' 16'' + 00' 47''=SAGAN Peter 57 LIQUIGAS-CANNONDALE
03=04h 51' 16'' + 00' 47''=CASAR Sandy 141 FDJ-BIGMAT
04=04h 51' 16'' + 00' 47''=GILBERT Philippe 4 BMC RACING TEAM
05=04h 51' 16'' + 00' 47''=IZAGUIRRE INSAUSTI Gorka 34 EUSKALTEL - EUSKADI
06=04h 53' 20'' + 02' 51''=PAULINHO Sergio Miguel Moreira 177 TEAM SAXO BANK-TINKOFF BANK
07=04h 53' 20'' + 02' 51''=MINARD Sébastien 77 AG2R LA MONDIALE
08=04h 54' 18'' + 03' 49''=VELITS Martin 198 OMEGA PHARMA-QUICK STEP
09=04h 55' 20'' + 04' 51''=VORGANOV Eduard 139 KATUSHA TEAM
10=04h 55' 22'' + 04' 53''=KRUIJSWIJK Steven 152 RABOBANK CYCLING TEAM

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=64h 41' 16'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=64h 43' 21'' + 02' 05''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=64h 43' 39'' + 02' 23''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=64h 44' 35'' + 03' 19''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
05=64h 46' 04'' + 04' 48''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
06=64h 47' 31'' + 06' 15''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=64h 48' 13'' + 06' 57''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
08=64h 48' 46'' + 07' 30''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
09=64h 49' 47'' + 08' 31''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
10=64h 50' 07'' + 08' 51''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

新城、落車にヒヤりも、怪我は無し

ツール・ド・フランス2012=ステージ13

【現地取材リポート=第33報】
キャトーズ・ジュリエ(7月14日)はフランス革命記念日。フランス人のお祭りのこの日が今年は土曜日ということでヴァカンス渋滞。更にこのツール・ド・フランスでの道路封鎖が重なり、観戦渋滞となり高速道路の車の列は動く気配がない。チームバスや、チームカーも高速道路は使わずに、長距離でも一般道を使ってスタート地点に向かうように。と、指示が出ていたので選手達は早起きだ。

写真=スタート地点に着いて、出走サインに向かうピエールと新城。ここから、すでにアシストが始まっている様にも見える。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

怪我はない。体は大丈夫。調子も良いよ、だからこそ悔しい。

こんな慌ただしい朝、第一監督のドミニク・アルノーはフランスのテレビ局の取材陣に囲まれ「今のチームの状況、コンディションは?」という質問に対して、「ユキヤの毎日の働きは素晴らしい」と、真っ先に新城の名前を挙げた。

その新城はレース50km地点でボトルを取り損ね、そのボトルが車輪にはまってしまい、転倒。幸い怪我は右肘の擦過傷(さっかしょう)程度だったか、4kmかけてメイン集団に追い付くという体力のロスをした。集団に合流した新城はマイヨジューヌ(総合トップ)のウィギンスと方を並べ、なにごともなかったかのように、チームのエースであるトマや、ピエールを守る仕事に徹した。

そして、横風の強く吹き付ける区間に入り、新城は先日のステージでの中切れを警戒し、前方でレースを進め、その姿は中継画面に大きく映し出されていた。エースのピエールと、トマとともに前方の集団でゴールしたのは新城だけだった。
 
ゴール後の新城は「あぁ~、悔しい(転んだことが)。すごく良い調子で走ってたのにっ」と、落車でのロスを悔やむ姿が見られたが、「怪我はない。体は大丈夫。調子も良いよ、だからこそ悔しい」と、悔しさを隠しきれない様子で語ったが、連日の新城の走りは他チームの監督陣からも注目される存在となったことは言うまでもない。


ゴール直後「怪我はない」とマッサージャーと会話する新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

アンドレ・グレイペルが制し、今ツール3勝目

ツール・ド・フランス2012=ステージ13

【現地取材リポート=第32報】
フランス革命記念日であるこの日、バカンスのために南へと向かう高速道路は大混雑。チームカーなど関係車両は高速道路を使わず、県道を走ってサン・ポール・トロワ・シャトーのスタート地点へと集まることを指示された。

写真=アンドレ・グレイペル(ロット・ベリソル=右)とピーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)のスプリントは、グレイペルに軍配が上がった。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

総合はブラドリー・ウィギンズ(チームスカイ)がマイヨジョーヌを堅守。

レースは5人の逃げで始まり、中盤では8人の逃げが形成された。ここからただ一人、ミカエル・モルコフ(サクソバンク・ティンコフバンク)が生き残り、ラスト64kmから逃げ切りを図るが、ラスト23kmに用意されたカテゴリー3級の山、短いが急勾配なモン・サンクレールでその夢は潰えた。先頭集団は人数を絞ってル・カップ・ダグドのフィニッシュへと向かう。この中には新城幸也(ユーロップカー)の姿も見えた!

ロット・ベリソルの牽引する列車からのゴールスプリントはアンドレ・グレイペル(ロット・ベリソル)が制し、今ツール3勝目を挙げた。総合はブラドリー・ウィギンズ(チームスカイ)がマイヨジョーヌを堅守。この記念すべき日にフランス人が勝つことはなかったが、夜遅くまで花火の音が響いた。


14分遅れの最終グループがル・カップ・ダグドのゴールに辿り着くと、待ち受けた観客が拍手で迎えた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

アンドレ・グライペルがゴールスプリントを制して区間勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ13

フランス革命記念日の7月14日。この日からバカンスに入る人も多く、フランス各地の交通量が増大する。南フランスに入るツール・ド・フランスを応援する人も増え、取材陣は大渋滞に巻き込まれながらの取材となる。

第13ステージは「走りにくいコース」という印象。道路の状況、生活道のための狭さ、そして、海風の強さ。これが217km続く。このステージを制したのはアンドレ・グライペル(ロット・ベリソル)。今ツール3勝目となる。

ツール・ド・フランス2012=ステージ13=リザルト

◎ステージ結果
01=04h 57' 59'' + 00' 00''=GREIPEL André 114 LOTTO-BELISOL TEAM
02=04h 57' 59'' + 00' 00''=SAGAN Peter 57 LIQUIGAS-CANNONDALE
03=04h 57' 59'' + 00' 00''=BOASSON HAGEN Edvald 102 SKY PROCYCLING
04=04h 57' 59'' + 00' 00''=HINAULT Sébastien 75 AG2R LA MONDIALE
05=04h 57' 59'' + 00' 00''=IMPEY Daryl 205 ORICA GREENEDGE
06=04h 57' 59'' + 00' 00''=SIMON Julien 99 SAUR-SOJASUN
07=04h 57' 59'' + 00' 00''=MARCATO Marco 125 VACANSOLEIL-DCM
08=04h 57' 59'' + 00' 00''=GILBERT Philippe 4 BMC RACING TEAM
09=04h 57' 59'' + 00' 00''=VELITS Peter 199 OMEGA PHARMA-QUICK STEP
10=04h 57' 59'' + 00' 00''=HONDO Danilo 43 LAMPRE - ISD

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=59h 32' 32'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=59h 34' 37'' + 02' 05''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=59h 34' 55'' + 02' 23''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=59h 35' 51'' + 03' 19''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
05=59h 37' 20'' + 04' 48''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
06=59h 38' 47'' + 06' 15''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=59h 39' 29'' + 06' 57''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
08=59h 40' 02'' + 07' 30''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
09=59h 41' 03'' + 08' 31''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
10=59h 41' 23'' + 08' 51''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

毎日が絶好調なわけではない。それでも選手達は峠を越える

ツール・ド・フランス2012=ステージ12

【現地取材リポート=第31報】
昨日の過酷なステージの疲労感が隠しきれない選手達。今朝、スタート地点で選手のコメントを取ろうと待ち構える取材陣やファンに対して、選手達は中々チームバスから降りようとしない。毎日が絶好調なわけではないっ。それが選手の本心だ。それでも一歩外に出ればサイン、写真撮影、インタビュー……。2連勝中のチームヨーロッパカーの選手達の宿命だ。一方、チームバスの周りに全く人垣のないチームもあるのが現実で、それが「フランスのファンは厳しい」と言われる理由の一つだろう。

写真=レース前半からいきなりの峠越え、選手たちの表情からその過酷さが感じられる。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

13ステージ。フランスの革命記念日に何が起こるか期待。

今日もスタートして直ぐに、カテゴリー1級の山。これを2つ越える226kmという長丁場。新城はスタート前「ここまで来ると、カテゴリー超級でも、1級でもきつさに差はないよ。同じくらいきつい。だから、今日のコースもきつい」と、言っていた。

その言葉どおり、スタートして、わずか28km地点の最初の山岳を超える頃には選手達はもう100km以上走ってきたかというような形相だ。しかし、チームからの指示はいつも通り。チームのどの選手かが含まれる逃げグループが出来るまで、新城たちはアタックするのが仕事。誰かチームメイトが逃げグループに入っていれば、エース選手達は後方集団で体力を温存できるのだ。

「今日は逃げが決まりだろうと思っていたから、出来れば逃げに乗りたかったね」と、新城が語るようにチームヨーロッパカーからはセリル・ゴッチェを含む5人の逃げ集団が後方集団に10分の大差をつけ、逃げ切った。

後方集団でゴールした新城は「今日もきつかったっ。けど、いつも通り、アタックしたよ。今日、出走して何人リタイアしてるんだろ?」と、連日の山岳ステージの厳しさを語っていたが、「調子が悪いわけではないから、明日は足の様子をみて、スプリント勝負に行けたら行きたいねっ」と、元気な様子も見せた。

13ステージ。フランスの革命記念日に何が起こるか期待だ。


ゴール直後チームバスに戻って待ち構えたたくさんのファンのサインに応じる新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

デーヴィド・ミラーがスプリントを制して区間勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ12

【現地取材リポート=第30報】
今日のステージはアルプス山岳の最終ステージ。極めて厳しかった昨日のステージに続いて、アルプスど真ん中のサン・ジャン・ド・モリエンヌからカテゴリー1級の峠を2つ越えるもの。ただしそれ以降は比較的フラットなレイアウトでローヌ川沿いに出てくるため、昨日のダメージが少ない選手たちによる逃げが想定されていた。

写真=デーヴィド・ミラー(ガーミン・シャープ)が逃げのメンバーからスプリントを制して区間勝利。ミラーのツールでの区間勝利は通算4度目だ。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

3日連続チームからの勝利という大きな期待に応えるため力走したゴティエは4位。

今日は19人の逃げが飛び出していき、それが2つの上りでふるいに掛けられ最終的には5人に。ここには幸也のチームメート、シリル・ゴティエが残り、3日連続チームからの勝利という大きな期待がかけられた。しかし、残念ながらゴティエは4位に。勝ったのは35歳のデーヴィド・ミラー(ガーミン・シャープ)だ。

マイヨジョーヌを含むメイン集団は、逃げから7分53秒遅れでゴール地点のアノネー・ダベジウーにフィニッシュした。


1級山岳のグラン・クシェロン峠で、1分ほどしか離れていない逃げグループをなかなか離さないマイヨジョーヌグループ。先頭は当然、チームスカイが牽引している。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

健闘するチームヨーロッパカー

ツール・ド・フランス2012=ステージ12

チームヨーロッパカーがまたしてもトップ争いに顔を出した。逃げグループ入りしたのはシリル・ゴティエ。前半から先頭グルーブ入りし、終盤まで逃げ切ってスプリント展開。結果として4位に甘んじたが評価に値する。

ツール・ド・フランス2012=ステージ12=リザルト

◎ステージ結果
01=05h 42' 46'' + 00' 00''=MILLAR David 66 GARMIN-SHARP
02=05h 42' 46'' + 00' 00''=PERAUD Jean-Christophe 71 AG2R LA MONDIALE
03=05h 42' 51'' + 00' 05''=MARTINEZ Egoi 35 EUSKALTEL - EUSKADI
04=05h 42' 51'' + 00' 05''=GAUTIER Cyril 24 TEAM EUROPCAR
05=05h 42' 51'' + 00' 05''=KISERLOVSKI Robert 188 ASTANA PRO TEAM
06=05h 50' 39'' + 07' 53''=SAGAN Peter 57 LIQUIGAS-CANNONDALE
07=05h 50' 39'' + 07' 53''=GOSS Matthew Harley 204 ORICA GREENEDGE
08=05h 50' 40'' + 07' 54''=HINAULT Sébastien 75 AG2R LA MONDIALE
09=05h 50' 40'' + 07' 54''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
10=05h 50' 40'' + 07' 54''=PAOLINI Luca 137 KATUSHA TEAM

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=54h 34' 33'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=54h 36' 38'' + 02' 05''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=54h 36' 56'' + 02' 23''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=54h 37' 52'' + 03' 19''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
05=54h 39' 21'' + 04' 48''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
06=54h 40' 48'' + 06' 15''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=54h 41' 30'' + 06' 57''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
08=54h 42' 03'' + 07' 30''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
09=54h 43' 04'' + 08' 31''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
10=54h 43' 24'' + 08' 51''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

第二子誕生はツール区間勝利やオリンピックメダルよりも重要

ツール・ド・フランス2012=ステージ11

【現地取材リポート=第29報】
ツール・ド・フランスはアルプスでの山岳ステージ2日目。今日は、ツール序盤にマイヨジョーヌを着たスイスの超特急、ファビアン・カンチェラーラ(レディオシャック・ニッサン)が出走しなかった。チームのプレスリリースによると、理由は「第二子誕生のため」。「この【トロフィー】は次のツール区間勝利やオリンピックメダルよりも重要」とカンチェラーラは言ったそうだ。

写真=ピエール・ロランがグランドン峠を上る。後続のマイヨジョーヌグループとのタイム差はこの時点で2分台。ロランは1分を切るタイム差まで迫られたが、区間勝利を手に入れた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

幸也のチームメートが2日連続の区間勝利を果たした。

レースは40km地点でマドレーヌ峠、90kmでグランドン峠、93kmでクロワ・ド・フェール峠を越え、148kmを走って最後にラ・トゥスイールの山頂へとゴールする過酷なステージだったが、序盤から先頭集団を形成したうちの一人、ピエール・ロラン(ユーロップカー)が逃げ切って、なんと幸也のチームメートが2日連続の区間勝利を果たした。


マイヨジョーヌを着るブラッドリー・ウィギンズ(チームスカイ)。彼が乗る自転車には日に日にイエローの差し色が増えている様子。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

ロードレースの光と影。新城は苦しみながらも超えた超級山岳

ツール・ド・フランス2012=ステージ11

【現地取材リポート=第28報】
第11ステージのコースは山岳の最もきついレベルを表すHC(ハイカテゴリー)と言われる超級山岳を2つ超えた後に、カテゴリー2級、更にカテゴリー1級の山頂ゴールという、昨日にもましてきつい山岳ステージ。

写真=一番きつい峠を苦しみながらも越えていく新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

自分達がアシストしていることで、エースは勝たなければいけない。というプレッシャーは図り知れない。そこで勝つのがエースなんだよ。

そして、新城のチームヨーロッパカーのエース、トマ・ヴォクレールはマイヨアポア(山岳賞ジャージ)を着用してのスタートとなるため、新城をはじめとするアシスト選手にとっては休む間もなく、エースを守る仕事が課せられる。

そんな過酷なステージを制したのは新城がこれまでアシストとして風よけになり、負担を軽減してきたピエール・ローランだった。「彼はあまり集団の中の場所取りが得意でもないし、下りも上手くないから、良いポジションで走れる場所取りが自分の仕事」と新城は常に語っていた。そのピエールがゴールを迎えた時間なら、明日のスタートが許される制限時間1分前に新城はゴールした。あと1分遅れていたら、明日、新城は出走することはできなかったのだ。

「去年のドーフィネ(ツールドフランスの前哨戦と言われるフランスを代表するレース)では、同じコースでタイムアウトになったから、そうならなかっただけ、成長している証拠かな。自分達がアシストしていることで、エースは勝たなければいけない。というプレッシャーは図り知れない。そこで勝つのがエースなんだよ」とエースの勝利を称えた。

そして、チームは何事もなかったようにいつも通りのマッサージと夕食といつもと変らず明日のステージへと備える。スポットライトを浴びる優勝者(エース)と、それを陰で支え、制限時間ギリギリでゴールするアシスト選手。ロードレースの世界では光と影の関係は切っても切れないものなのだ。そして、ロードレースの世界を知っている本場のファンにとっては、影のアシストこそ称賛するべき光でもある。

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

またしてもやった。ヨーロッパカー2連勝。ピエールが山岳制覇

ツール・ド・フランス2012=ステージ11

それはピエール・ロラン(チームヨーロッパカー)のアタックから始まり、独走状態でのフィニッシュで終わる劇的なドラマだった。おそらくチームカーからは「アタック。逃げ切れ。行け行け」の声が願いと共に叫ばれていたことだろう。昨日に続き区間優勝2連覇のチームヨーロッパ-カー。勢いが止まらない。

「もしかして2連勝」。そう確信できるようになったのは残り10㎞。ピエールの脚には力が残っている。1級山岳のゴールはラ・トゥッスイールの丘の上。ピエールはそこに向かってすべての余力を出し続けて激走。みごとにフィニッシュした。

ツール・ド・フランス2012=ステージ11=リザルト

◎ステージ結果
01=04h 43' 54'' + 00' 00''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
02=04h 44' 49'' + 00' 55''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT
03=04h 44' 49'' + 00' 55''=GBRFROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
04=04h 44' 51'' + 00' 57''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
05=04h 44' 51'' + 00' 57''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
06=04h 44' 51'' + 00' 57''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
07=04h 45' 02'' + 01' 08''=SORENSEN Chris Anker 178 TEAM SAXO BANK-TINKOFF BANK
08=04h 45' 52'' + 01' 58''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
09=04h 46' 07'' + 02' 13''=KIRYIENKA Vasili 167 MOVISTAR TEAM
10=04h 46' 17'' + 02' 23''=SCHLECK Frank 11 RADIOSHACK-NISSAN

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=48h 43' 53'' + 02' 05'' =WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=48h 45' 58'' + 02' 05'' =FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=48h 46' 16'' + 02' 23'' =NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=48h 47' 12'' + 03' 19'' =EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
05=48h 48' 41'' + 04' 48'' =VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
06=48h 50' 08'' + 06' 15'' =ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=48h 50' 50'' + 06' 57'' =VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
08=48h 51' 23'' + 07' 30'' =BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
09=48h 52' 24'' + 08' 31'' =ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
10=48h 52' 44'' + 08' 51'' =PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

ゴールまで後1913km。新城はチームの区間優勝に大貢献

ツール・ド・フランス2012=ステージ10

【現地取材リポート=第27報】
休養日明けの第10ステージはツールドフランス名物ともいえるカテゴリー超級の激しい山場が始まった。

写真=ゴールのシャンゼリゼまでの距離を表す看板と一緒に、スタート前の新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

チーム監督のアンディーは「今日のトマの勝利の50%はユキヤの働きだ」と、称えた。

そんな中、新城はいつものように自ら逃げを作るべき果敢なアタック。それが決まらなければ、チームメイトが入っていない逃げグループを潰す役割を序盤から展開し、レース中盤、チームのエースであるトマ・ヴォクレールを含む25人の先頭グループを形成。新城は、トマの負担を軽減し、好位置をキープするために自らが風よけとなり、登り坂での場所取りをするなど、アシストとしての働きを見せた。

その結果、そのアシストの働きに応えるべくチームのエースであり、フランスの英雄、トマは見事、区間優勝を果たした。

トマの表彰式が終わるころ、新城は小さな集団でゴールした新城は満面の笑みでゴールし、「トマを信じてた。他のチームが全然協力体制を見せないから、自分がトマを守ろうって思った。いゃー、ホントにきつかったけど良かったっ。嬉しいよっ」と、語る新城にゴールエリアに詰めかけた観客から「ブラボー!!」と、新城の走りを称える声が飛んだ。これがロードレースにおけるチームプレイの賜物だ。

新城の走りに対して、チーム監督のアンディーは「今日のトマの勝利の50%はユキヤの働きだ。」と、称えた。そして、多くの報道陣に囲まれ、身動きが取れないトマを残し、新城をはじめポディウム(表彰台)に関係のない選手達(チームメイト達)は足早にチームカーですぐに次のホテルへ向かう。

そう、それがステージレース。今日のチームの一勝の余韻に浸る暇なく、また明日も過酷なステージが待っているのだ。


トマの表彰式中に満面の笑みでゴールしてきた新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

トマ・ヴォクレール区間優勝。マイヨ・ブランアポワと敢闘賞も

ツール・ド・フランス2012=ステージ10

【現地取材リポート=第26報】
今年のツールもアルプスが近づいてきた。休養日を挟んで第10ステージを迎えた今日は事実上の第2週目となり、朝から展開が楽しみなステージだ。2級、超級、そして3級の上りが連なるこのステージは、今ツール初の山岳ステージといえる。

写真=トマ・ヴォクレール(ユーロップカー)がラスト1kmを切ってからロングスプリントに賭け、見事に勝利した。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

トマが区間勝利。同時にマイヨ・ブランアポワと敢闘賞を獲得。新城は73位、総合は95位にジャンプアップ

スタートラインを過ぎて数キロ、クルマを停めると、ファインダーに飛び込んできたのはマイヨベールを着用するピーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)を含んだ3人の逃げだ。これを追走した新城幸也らが合流し、25人の逃げグループができた。日本のテレビからもこの映像を見ることができただろう。

カテゴリー超級のグラン・コロンビエール峠の上りで幸也は先頭から脱落したが、先頭グループに残ったトマはしっかり責任を果たし、区間勝利を挙げた。トマは同時にマイヨ・ブランアポワと敢闘賞を獲得。新城は73位、総合は95位にジャンプアップした。


チームスカイがウィギンズを牽引してレースを進める。システマティックなレース運びはかつてのアームストロングのチームのようだ。

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

やった。トマとユキヤのヨーロッパ-カー

ツール・ド・フランス2012=ステージ10

「エタップ10は最大に厳しい峠」と言われていた第10ステージ。平坦な前半と厳しい超山岳の後半からなる194.5km。序盤よりそうそうたる顔ぶれ25名の逃げグループができ、その中にチームヨーロッパカーのトマ・ヴォクレールと新城幸也が位置する。

新城は徹底してヴォクレールをアシスト。時にはトップを走りレースをコントロール。時にはトマ・ヴォクレールの前を走る。タイヤがバンクすると新城がそれを待って遅れた時間を取り戻すために2人が懸命に走る姿があった。

厳しい登りにさしかかると新城がトップに立ち競合選手のスピードをリード。パワーを温存したヴォクレールに後を托して逃げグループから離脱した。ヴォクレールは、スプリントをみごとに制して区間優勝を果たした。敢闘賞(combative)とマイヨアポワ(the day's winner)にも輝いた。

チームメイトのために献身的に走り続ける新城への声援は、日増しに大きくなってきている。「エースのアシスト。それが自分の役割」ときっぱりと話す小気味よさ。ユキヤが一回り大きくなっている。

ツール・ド・フランス2012=ステージ10=リザルト

◎ステージ結果
01=04h 46' 26'' + 00' 00'='VOECKLER Thomas 21 TEAM EUROPCAR
02=04h 46' 29'' + 00' 03''=SCARPONI Michele 41 LAMPRE - ISD
03=04h 46' 33'' + 00' 07''=VOIGT Jens 18 RADIOSHACK-NISSAN
04=04h 46' 49'' + 00' 23''=SANCHEZ Luis-Leon 155 RABOBANK CYCLING TEAM
05=04h 46' 56'' + 00' 30''=DEVENYNS Dries 194 OMEGA PHARMA-QUICK STEP
06=04h 49' 10'' + 02' 44''=CASAR Sandy 141 FDJ-BIGMAT
07=04h 49' 10'' + 02' 44''=MARTINEZ Egoi 35 EUSKALTEL - EUSKADI
08=04h 49' 10'' + 02' 44''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
09=04h 49' 10'' + 02' 44''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
10=04h 49' 18'' + 02' 52''=FOFONOV Dmitriy 183 ASTANA PRO TEAM

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=43h 59' 02'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=44h 00' 55'' + 01' 53''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
03=44h 01' 09'' + 02' 07''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
04=44h 01' 25'' + 02' 23''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
05=44h 02' 04'' + 03' 02''=MENCHOV Denis 131 KATUSHA TEAM
06=44h 02' 21'' + 03' 19''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=44h 03' 25'' + 04' 23''=MONFORT Maxime 16 RADIOSHACK-NISSAN
08=44h 03' 50'' + 04' 48''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
09=44h 04' 31'' + 05' 29''=ROCHE Nicolas 79 AG2R LA MONDIALE
10=44h 04' 33'' + 05' 31''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM

3回出場したツールの中で一番良い状態!

ツール・ド・フランス2012=休息日

【現地取材リポート=第25報】
ツール・ド・フランスプロローグと第9ステージまでを終え10日間目で休息日を迎えた。休息日といえども選手たちは1、2時間軽く脚を回す程度は自転車に乗る。その選手たちを近くで見られるチャンスのチーム宿舎には朝から多くのファンが集まり、チームが用意している応援グッズをゲットし選手からサインをもらったり、一緒に写真を撮る光景がつづく。

写真=トマ、ピエールと二人のエースと並び会見に登場した新城。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

「エースをを守るという明確な仕事があるから、自分の仕事をするのみ」

新城は2時間ほど走り、その後チームのオフィシャル記者会見に登場。その後も単独記者会見を行い、「3回出たツールの中で一番良い状態。精神的にも、体も余裕がある。まだ、疲労は感じていない」と、言いきった。

「エースをを守るという明確な仕事があるから、自分の仕事をするのみ。チャンスがあるときはもちろん狙う。でも、タイムトライアルと最後のシャンゼリゼを除くと後9ステージしかない」。まだ9ステージも残っている。ではなく後9ステージしかないという新城の発言からまだまだ余力があることがうかがえる。

そして「今年は上れているのでピエールをアシストしながら山も良い位置で上れたら、新しい世界が広がるかもしれない。せっかくツールを走れているんだから、レースでなければ越えられないレベルにチャレンジすることが意味がある」と、たくさんの報道陣からの質問に丁寧に答えていた。

会見後、新城は毎日の日課であるマッサージを受け、また明日からの過酷なステージに備える。明日からのステージであっと驚かせることをしてくれるに違いないだろう。


ジャパンカップにも来たことがあるベテランマッサージャー、テリーのマッサージを受ける新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

ウィギンズ32歳、恐るべし!

ツール・ド・フランス2012=ステージ9

【現地取材リポート=第24報】
第9ステージは41.5kmの個人タイムトライアル。コースは、フランス中部ドゥー県のブザンソンに向かって、アルケセナンから東へ走るもの。ダブ川南岸の丘陵地帯を横切っていくコースで、プロフィールマップで見るよりアップダウンがある。平均時速50kmオーバーとはいかないレイアウトだ。

写真=チーム・ユーロップカーのピエール・ロランがタイムトライアルをスタートしてゆく。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

クリス・フルーム、そしてマイヨジョーヌのブラッドリー・ウィギンズが制す。

レースは、総合下位の選手から順番に2分間隔で出走するため、場合によってはチームメートが連続してスタートすることも。チームとしては、随行する車両のやり繰りも頭の痛い場合がありそうだ。9人全員にサポートしてあげたい、しかしクルマは9台あるわけではない。場合によってはポリスやプレスのクルマにお願いして、バイクやホイールのサポートをするケースもあるのだ。

下馬評通り、ファビアン・カンチェラーラ(レディオシャック・ニッサン)が好タイムをたたき出すが、なんとそれを塗り替えたのがクリス・フルーム(チームスカイ)、そしてマイヨジョーヌのブラッドリー・ウィギンズ(同)だ。昨年のツールの覇者、カデル・エヴァンス(BMC)も好走したが、ウィギンズとは1分43秒も離されてフィニッシュ。ツールはアルプスやピレネーの山岳ステージを迎える前に、総合が確定しそうな雰囲気になってしまった。ウィギンズ32歳、恐るべし!


マイヨジョーヌを着るブラッドリー・ウィギンズがスタート。なんと2位に1分以上の差をつけてフィニッシュした。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

「ユキヤ~‼」の声援の中駆け抜けた41・5kmタイムトライアル

ツール・ド・フランス2012=ステージ9

【現地取材リポート=第23報】
街の中の細い道を左右するテクニカルなコースに細かいアップダウン、後半に上り坂という難しいコース。タイムトライアルに一番の敵となる風は一部横風のきつい区間があったが、向かい風はほとんど無く、選手を味方した。

写真=落ち着いた表情で第9ステージ・タイムトライアルのスタート台に上がった新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

フランスで自転車選手としてのポジションを築き上げて来た証。

コースサイドにつめかけた観客からは『アラシロ〜!!』『ユキヤ〜!!』と言う声援が絶え間なくかけられていた。 2009年初出場の際、新城へ声援は『アレ!ブイグテレコム!(現・チームヨーロッパカー)』とチーム名か『アレ!ジャポネ!(日本人)』という声援がほとんどだったことを思い出した。 『アラシロ』という声援は、この3年間で新城がフランスで自転車選手としてのポジションを築き上げて来た証だ。

そんな大声援の中、走り終えた新城は「いまいちテンポが掴めなかった。今日は繋ぎのステージと割り切っていたので、全開で走っているわけではないけど、きついコースだね。難しかった。明日は休養日だし、久々に昼寝でもして、ゆっくり過ごすよ。」と語っていた。しかし、明日はチームのオフィシャル記者会見や単独取材の依頼が入っているなど予定が入ってる。一躍、注目の的となっている新城に、どうやら昼寝の時間はなさそうだ。


観客から熱い声援が送られる。ふくらはぎの筋肉から、体が絞れていることが見てとれる。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

タイムトライアルでチームスカイが圧勝

ツール・ド・フランス2012=ステージ9(TT)【結果】

ツール・ド・フランス2012の第9ステージは個人タイムトライアル。41.5㎞のコースでスピードを競い合う。タイムトライアルのコースとしてはトリッキーな設定。登りもきつく、コースは自由自在に曲がり続けている。このコースでチームスカイが圧倒的な力を見せつけて、マイヨジョーヌを着て走破したブラドレー・ウィギンズが勝利し、2位にクリス・フルームが入った。

ツール・ド・フランス2012=ステージ09【リザルト】

◎ステージ結果
01=51' 24'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=51' 59'' + 00' 35''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=52' 21'' + 00' 57''=CANCELLARA Fabian 12 RADIOSHACK-NISSAN
04=52' 30'' + 01' 06''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
05=52' 48'' + 01' 24''=CHAVANEL Sylvain 192 OMEGA PHARMA-QUICK STEP
06=53' 07'' + 01' 43''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
07=53' 23'' + 01' 59''=VELITS Peter 199 OMEGA PHARMA-QUICK STEP
08=53' 31'' + 02' 07''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
09=53' 32'' + 02' 08''=MENCHOV Denis 131 KATUSHA TEAM
10=53' 33'' + 02' 09''=KLÖDEN Andréas 15 RADIOSHACK-NISSAN

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=39h 09' 20'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=39h 11' 13'' + 01' 53''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
03=39h 11' 27'' + 02' 07''=ROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
04=39h 11' 43'' + 02' 23''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
05=39h 12' 22'' + 03' 02''=MENCHOV Denis 131 KATUSHA TEAM
06=39h 12' 39'' + 03' 19''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=39h 13' 43'' + 04' 23''=MONFORT Maxime 16 RADIOSHACK-NISSAN
08=39h 14' 34'' + 05' 14''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
09=39h 14' 40'' + 05' 20''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
10=39h 14' 49'' + 05' 29''=ROCHE Nicolas 79 AG2R LA MONDIALE

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