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新城幸也はメイン集団で姿を潜めスプリントねらい

ロンドンオリンピック男子ロードレース

ロンドンオリンピック男子自転車ロードレースは7月28日に開催された。ロンドン市街から70km走って近郊の丘陵、ボックス・ヒルの周回コースを9周、そしてロンドンへと戻る250kmのコース。ボックス・ヒルの坂もさほど勾配がキツいものではなく、イギリスが誇るスプリンター、マーク・カヴェンディッシュを勝たせるためのコースという前評判が高かった。

写真=先頭でフィニッシュに帰ってきたヴィノクロフ(写真左)とリゴベルト・ウラン(コロンビア)。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

メイングループはイギリスチームがコントロールしたが・・・。

レースはこのカヴェンディッシュに対していかに勝つか、という一点にすべての戦略が集約されたと言っても過言ではなかった。序盤の逃げは12人、ここには別府史之が乗り、さらに中盤にはツール・ド・フランス3位のヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)らを含むカウンターアタックが20人ほど前を追った。これらすべてを追走する仕事はほとんどがイギリスチームが担い、そして最後には疲れ果てた。今年のツール・ド・フランスを制したブラドリー・ウィギンズといえども、一人で32人を相手にするのは無理だったのだ。

先頭集団から抜けだし、金メダルを獲得したのはアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン)。先頭集団でフィニッシュした別府は22位だった。新城幸也はこのイギリスチームのいるメイン集団で姿を潜め、そして最後のスプリントを待った。確実にメダルを狙うための冷静な判断だったが、前に追いつくことはなく、48位に終わった。


ロンドン市内、ザ・マルをスタートしていく144人の選手たち。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

スタートラインの前方にはバッキンガム宮殿が!。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

ものすごい数の観客が自らの足で詰めかけたボックス・ヒルの周回コース。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

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◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

ヴィノが金メダル。日本勢の別府、新城も健闘して完走

ロンドンオリンピック男子ロードレース

ロンドンオリンピック男子ロードレースが2012年(平成24年)7月28日、ロンドン市内の周回コースで開催され、経験豊富で激走するコース展開で定評のあるカザフスタンの英雄「ヴィノ」ことのアレクサンドル・ヴィノクロフが金メダルを手にした。

日本勢は、トップグループとメイングループで走り通す。

日本勢では、序盤、スタート後、1時間20分前後から形成されたトップグループ12名の中で、最後まで先行し続けた別府史之(オリカ・グリーンエッジ)が8秒差で22位、メイングループに位置して走り通した新城幸也(チームヨーロッパカー)が40秒差の48位でフィニッシュした。

3週間で3497kmを走破。ツール最終日

ツール・ド・フランス2012=ステージ20

【現地取材リポート=第47報】
3週間で3497kmを走破する今年のツール・ド・フランスが最終日を迎えた。残る距離はパリ近郊のランブイエからパリに入り、1周6kmのコースを9周してゴールとなる。

写真=ツール・ド・フランスの最終ステージは例年、シャンゼリゼ大通りを大規模に閉鎖しての周回コースで行われる。写真は凱旋門前のヘアピンターンを走る大集団。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

カヴェンディッシュがこのステージを獲り、4年連続してパリを制した。

例年、このステージだけはおだやかな雰囲気のまま周回コースまで走るため、コース途中に設定されたカテゴリー4級の坂も、山岳賞ジャージを着るトマ・ヴォクレール(ユーロップカー)が難なく先頭通過。マイヨジョーヌを擁するチームスカイが大集団を牽引してパリに入った。

すぐに逃げができて集団を数十秒離したが、最終周回になってメイン集団がこれを吸収、なんとマイヨジョーヌがマーク・カヴェンディッシュをリードしてスプリントを迎えた。もちろんカヴェンディッシュがこのステージを獲り、4年連続してパリを制した。


マーク・カヴェンディッシュ(チームスカイ)が大集団のスプリントを制し、今大会3勝目を挙げた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

「ボン・ツール。ボン・トラバーユ(良いツール、良い仕事)」

ツール・ド・フランス2012=ステージ20

【現地取材リポート=第46報】
今日、パリのChamps Élyséeで新城は3回目のツール・ド・フランス完走を果たした。新城は今年のツール・ド・フランスを振り返り「良いツールでした」。この一言が出た。

写真=凱旋門歩をバックに「万歳!!」のチームヨーロッパカー。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

オリンピックが、本当のゴール。

チームからも「新城は良い仕事をした」と評価は大きい。しかし、新城は「これが最高点ではない。まだまだ、自分自身、上に上がれるチャンスがあることを証明できた」と冷静に語った。

新城は、28日に行われるオリンピックが、本当のゴールだと見据えて、レースを運んできた。しかし、今夜ばかりはチームメイトと乾杯しながら、ゴールの喜びを分かち合う。

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◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

カヴェンディッシュがパリ・シャンゼリゼを制す

ツール・ド・フランス2012=ステージ20

ツール・ド・フランスの最終ステージの舞台はパリ。シャンゼリゼの周回でクライマックスを迎えた。この檜舞台を制したのはチームスカイのマーク・カヴェンディッシュ。激競するバトルを打ち勝ってシャンゼリゼの勝利を手にした。また、このステージを新城幸也は32位でフィニッシュした。

ツール・ド・フランス2012=ステージ20リザルト

ブラドレー・ウィギンズ(チームスカイ)がツールを初制覇。ロンドンのメディアは「ツール歴史の中で初のイギリス人制覇」を大きく打電している。

今夜は晩餐!!

ツール・ド・フランス2012=ステージ19

【現地取材リポート=第45報】
ツール・ド・フランス最終ステージまで、あと2ステージとなった今日は個人タイムトライアル。このタイムトライアルは総合成績の下位の選手からスタートしていき、新城は70番目のスタートとなった。スタート台の周りには日本から駆け付けた、たくさんのファンと、連日の走りによりテレビで新城の存在を知ったフランス人の新城ファンが「ユキヤー」という大歓声の中、笑顔でスタートしていった。コース上にも日の丸を振るフランス人のファンが多くみられ、新城に伴走していたチームカーに同乗していたスポンサーゲスト達はその反響に驚きを隠せない様子だった。

写真=ツール・ド・フランス2012最後のタイムトライアルのスタート台に立つ新城。大声援を受け思わず笑みが浮かぶ。プロローグも笑顔でスタートした新城にとって、笑顔で始まり笑顔で終わるツールだ。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

選手達のために工夫に工夫を重ねた美味しい食事を1カ月間作ってきたシェフ達はチームの大事な一員。

いよいよChamps Élyséeでのゴールが明日となったツール・ド・フランス。今夜は選手達にとってのご褒美ディナーとなった。

チームヨーロッパカーにトラックを改造して作られた移動式レストランと、3人の一流シェフが帯同する。毎日、脂質も炭水化物も選手一人一人の体重に合わせ、計算された献立が出される。チームヨーロッパカーの選手は朝食から夕食までホテルでの食事を食べることはない。そのカミオン(トラックレストラン)の3人のシェフの食事を食べるのはパリ前日の今日が最後。

これまで、節制に節制を重ねてきた選手達のために工夫に工夫を重ねた美味しい食事を1カ月間作ってきたシェフ達はチームの大事な一員。今日ばかりは、今まで我慢してきたチーズなど脂質も少しメニューに加わり、選手とシェフが一緒に乾杯。ワインが2本空いたという。

いよいよ明日はゴールのChamps Élysée。新城はどんな表情で3度目のツール・ド・フランスのゴールを迎えるのだろう?。


チームヨーロッパカー自慢のカミオンレストラン。これがトラックの中だとは思えない厨房。日本でも都内に支店があるレストラン「ジュエル・ロブション」で腕をふるうシェフが帯同している。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

ウィギンズの今ツール総合優勝が確実視

ツール・ド・フランス2012=ステージ19【T・T】

【現地取材リポート=第44報】
明日のパリ・シャンゼリゼを前に、ツールは最後の個人タイムトライアルを迎えた。距離は53.5km。ほぼ平坦なコースで麦畑が続き、横風の影響が懸念された。

写真=麦畑の中を一人ずつ走るタイムトライアル(写真はマチュー・ラダノワ=FDJ・ビッグマット)。観客は全員を平等に応援している。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

ピエール・ロランが1時間10分台でフィニッシュしフランス人選手一位の座

序盤にルイス・レオン・サンチェス(ラボバンク)が出した1時間6分台の記録がなかなか破られなかったが、最終走者のブラドリー・ウィギンズ(チームスカイ)と、後ろから2番目の出走、クリス・フルーム(同)が異次元の走りをみせ、分単位でサンチェスを上回る成績を出した。ウィギンズのタイムは1時間4分13秒、平均時速は実に50km近く! ウィギンズは今ツールを総合優勝することが確実視された。

白熱したのはフランス選手一位の座。ピエール・ロラン(ユーロップカー)が1時間10分台でフィニッシュし、総合8位となって事実上フランス人選手一位の座を確定した。同じく新城幸也のチームキャプテン、トマ・ヴォクレールもすでに山岳賞ジャージを確定している。


沿道には日本人ファンのみならず、なんと地元フランス人も日本の国旗を手にして応援に出てくれていた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

ウィギンズ激走し、1時間4分13秒のタイムでゴール

ツール・ド・フランス2012=ステージ19【T・T】

ツール・ド・フランス2012=ステージ19は、個人タイムトライアル。各選手が53.5kmを激走した。圧巻だったのはブラドレー・ウィギンズ(チームスカイ)。1時間4分13秒のタイムを叩きだし大会初制覇を確実視させた。

新城幸也もスピードに乗った走りで、57位(個人総合で84位)となり、日本人のみならずフランスのファンの期待に充分に応えてパリへ向かう。その働きは高く評価され「ユキヤ!」の声がシャンゼリゼに響き渡ることだろう。

ツール・ド・フランス2012=ステージ19=リザルト

◎ユキヤレコード
◇ステージ結果
57=01h 10' 19'' + 06' 06''=NARASHIRO Yukiya 22 TEAM EUROPCAR
◇個人総合結果
84=86h 55' 44'' + 02h 29' 13''=NARASHIRO Yukiya 22 TEAM EUROPCAR

◎ステージ結果
01=01h 04' 13'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=01h 05' 29'' + 01' 16''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=01h 06' 03'' + 01' 50''=SANCHEZ Luis-Leon 155 RABOBANK CYCLING TEAM
04=01h 06' 15'' + 02' 02''=VELITS Peter 199 OMEGA PHARMA-QUICK STEP
05=01h 06' 38'' + 02' 25''=PORTE Richie 107 SKY PROCYCLING
06=01h 06' 41'' + 02' 28''=GRETSCH Patrick 215 TEAM ARGOS-SHIMANO
07=01h 06' 47'' + 02' 34''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
08=01h 06' 59'' + 02' 46''=KIRYIENKA Vasili 167 MOVISTAR TEAM
09=01h 07' 03'' + 02' 50''=TAARAMAE Rein 81 COFIDIS LE CREDIT EN LIGNE
10=01h 07' 18'' + 03' 05''=ROY Jérémy 148 FDJ-BIGMAT

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=84h 26' 31'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=84h 29' 52'' + 03' 21''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=84h 32' 50'' + 06' 19''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=84h 36' 46'' + 10' 15''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
05=84h 37' 35'' + 11' 04''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
06=84h 42' 14'' + 15' 43''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
07=84h 42' 22'' + 15' 51''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
08=84h 43' 02'' + 16' 31''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
09=84h 43' 09'' + 16' 38''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
10=84h 43' 48'' + 17' 17''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

いよいよパリのゴールに向けて北上を開始

ツール・ド・フランス2012=ステージ18

【現地取材リポート=43報】
フランス南部のトゥールーズ近郊に滞在したツール・ド・フランスは、いよいよパリのゴールに向けて北上を開始。今日はほぼ真北に向かう222.5kmのコースが設定された。ブラニャックからブリブ・ラ・ガイヤールへ向かうこのコースはカテゴリー3級、4級の峠があり、アップダウンの続くコース。そして、スタート直後から積極的なレースが展開された。それもそのはず、これまで区間勝利を挙げているチームは、18レース走って22チーム中9チームしかないのだ。

写真=マーク・カヴェンディッシュが圧倒的なスプリントを見せて今ツール2勝目。2位はオリカ・グリーンエッジのマシュー・ゴス、3位はマイヨベールのピーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)だ。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

パリまで残りの396km。

序盤の逃げはメイン集団から1分以内の差で綱引きを続けた挙げ句吸収され、60kmを過ぎたところでようやく本日の逃げが確定。この16人のメンバーに新城幸也(ユーロップカー)が含まれた。

この逃げは3分を超えるあたりで安定したが、やはり逃げに乗れなかったチームがメイン集団を牽引し、全員を吸収。マイヨジョーヌを擁するチームスカイが、マーク・カヴェンディッシュのために働き、カヴが今ツール2勝目を挙げた。


今朝のスタート地点のヴィラージュには、残りの距離標識が396km!と示されていた。3497kmで始まったこのツールがやっと3桁になり、そしてあと3ステージ! これを見た選手たちは感慨深いことだろう。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

悔しいっ。逃げ切るはずだった…。

ツール・ド・フランス2012=ステージ18

【現地取材リポート=第42報】
今朝、新城はチームバスの中で「もう一度、ポディウムに乗るためには、やっぱり敢闘賞かなぁ」と、冗談ぽく語っていた。しかし、冗談ではなく新城はこのステージが最後のチャンスと考えていた。それは敢闘賞の表彰台では無く新城が今日狙ったのは区間優勝だ。

写真=ゴール後、活躍を称してツールドフランスを中継しているフランスのテレビ局の生放送でインタビューを受ける新城。フランス人以外の選手がインタビューを受けるのは異例のこと。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

「あぁ~、どうせ吸収されてしまうなら、自分からさらにアタックすれば良かった、、、。悔しい」

新城のアタックがきっかけで16人の先頭集団が形成され、ゴール20km手前で後続集団が、じわじわと、その差を縮めタイム差が1分を切った時、新城と一緒に逃げていた集団の選手がアタック。これまで、協調体制を保ち、2人が脱落し、これまでともに走って来た14人の先頭集団はいっきにバラバラになり、新城はそのアタックに反応が遅れ後から追う立場になってしまった。

「他の選手の陰で、アタックが見えなかった。みんなの脚がまだ余裕があるような感じだったから、自分が追いかけて消耗したら、ゴールで負けるなって思った」。しかし、メイン集団はもう、すぐ数秒のところに迫っていて、新城は前を追いながらも集団に吸収されてしまった。「あぁ~、どうせ吸収されてしまうなら、自分からさらにアタックすれば良かった、、、。悔しい」と、語った。

新城は最後まで区間優勝を視野に入れ、戦略を考え動いた。そう、もうすでに区間優勝に手が届くところにいる選手である事を、このツールで証明したのだ。明日は53kmの個人タイムトライアル。そしてシャンゼリゼのゴールまで後173km。新城のツールもあと少し。

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◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

区間勝利はカヴェンディッシュ。新城も逃げを演出し高い評価

ツール・ド・フランス2012=ステージ18

残りのステージを考えると「逃げ」は18ステージがラストチャンス。新城幸也(チームヨーロッパカー)は、これに挑戦。後半に吸収されるものの、みごとな走りを見せてくれた。区間勝利は、マーク・カヴェンディッシュ(チームスカイ)が手にした。

ツール・ド・フランス2012=ステージ18=リザルト

◎ステージ結果
01=04h 54' 12'' + 00' 00''=CAVENDISH Mark 103 SKY PROCYCLING
02=04h 54' 12'' + 00' 00''=GOSS Matthew Harley 204 ORICA GREENEDGE
03=04h 54' 12'' + 00' 00''=SAGAN Peter 57 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=04h 54' 12'' + 00' 00''=SANCHEZ Luis-Leon 155 RABOBANK CYCLING TEAM
05=04h 54' 12'' + 00' 00''=ROCHE Nicolas 79 AG2R LA MONDIALE
06=04h 54' 12'' + 00' 00''=FARRAR Tyler 63 GARMIN-SHARP
07=04h 54' 12'' + 00' 00''=BOZIC Borut 182 ASTANA PRO TEAM
08=04h 54' 12'' + 00' 00''=HINAULT Sébastien 75 AG2R LA MONDIALE
09=04h 54' 12'' + 00' 00''=IMPEY Daryl 205 ORICA GREENEDGE
10=04h 54' 12'' + 00' 00''=DUMOULIN Samuel 83 COFIDIS LE CREDIT EN LIGNE

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=83h 22' 18'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=83h 24' 23'' + 02' 05''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=83h 24' 59'' + 02' 41''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=83h 28' 11'' + 05' 53''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
05=83h 30' 48'' + 08' 30''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
06=83h 32' 15'' + 09' 57''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
07=83h 32' 29'' + 10' 11''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
08=83h 32' 35'' + 10' 17''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
09=83h 33' 18'' + 11' 00''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
10=83h 34' 04'' + 11' 46''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

アレハンドロ・バルベルデが3年振りの区間勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ17

【現地取材リポート=第41報】
ピレネー山岳最終日の今日は、序盤から有力選手が逃げ切りを狙ったアタックを繰り返し、マイヨジョーヌを擁するチームスカイがこれを容認しない展開が続いた。大勢の逃げが決まっても、それを1分、2分という僅差でメイン集団が追いかけたのだ。何人もの選手が、こうして速度を上げたメイン集団から脱落していった。

写真=アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)がカテゴリー超級のバレス峠でアタック!。彼はそのままペラギュードのフィニッシュまで逃げ切り、3年振りの区間勝利を果たした。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

ヴォクレールはマイヨ・アポワを守り抜き、パリでの表彰台を確実なものにした。

総合3位に位置するビンチェンツォ・ニーバリ(リクイガス・キャノンデール)が逃げから戻ると、ようやく逃げグループが落ち着いた。新城幸也のチームメートでありキャプテンのトマ・ヴォクレール(ユーロップカー)が、山岳リーダージャージのマイヨ・アポワを守ることを意識して前へと展開し、逃げを形成。最終的にはチームメートのピエール・ロランが前方に位置し、総合成績(この日の時点で9位)を意識しながらレースを進めた。

バレス峠でアタックしたアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が逃げ切りで区間勝利、19秒後にブラドリー・ウィギンズ(チームスカイ)らがフィニッシュした。ヴォクレールはマイヨ・アポワを守り抜き、パリでの表彰台を確実なものにした。


カテゴリー2級、ザレス峠を上るグループ・マイヨジョーヌ。有力選手が逃げないよう、集団の前方で睨みをきかせるブラドリー・ウィギンズ(チームスカイ)。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

エースを守りきったチームヨーロッパカーの選手達!!

ツール・ド・フランス2012=ステージ17

【現地取材リポート=第40報】
今朝はスタート前から、新城にとって嬉しいことがあった。昨日のステージのチーム成績1位がチームヨーロッパカーで、朝の出走サインをするステージで表彰されるセレモニーがあり、チームヨーロッパカーの選手達がステージに立つと、会場中から大きな歓声が上がった。副賞としてコンパクトデジタルカメラが入っていた。「デジカメが欲しい。何を買おうか迷っている」と、言っていた新城にはまさにご褒美だ。そして、そのデジカメの箱を嬉しそうに持ちながら「脚は少し疲れているけど、気持ち的には元気だよ。大丈夫!!」と、昨日の激走のダメージや疲れを感じさせない様子で語っていた。

写真=会場中からの大きな歓声の中、誇らしげにステージに立つチームヨーロッパカーの選手たち。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

体力の消耗や、疲労はすでにピークを過ぎているアシスト選手達。しかし、エースのジャージを守りきったことに、みんな誇らしげだ。

レースは、今日もミディピレネーの激しい山岳コース。エースのトマはマイヨアポア(山岳賞ジャージ)を着用して出走。山岳ポイント2位の選手との差が4ポイントということもあり、チームはピリッとした雰囲気で、アシスト選手達にはトマの山岳賞ジャージを守るという責任が課せられた。

新城はペースを保ち淡々と上りをこなしていたが、途中チェーンが絡まるというメカニックトラブルで自転車を交換するというアクシデントがあったものの、新城の後ろを走っていたフィリップ・ジルベール(BMC)や、ピェリック・フェデリゴ(FDJ)らの小集団と合流し、無事にゴール。そして、トマは今日の超級山岳でも順調に山岳ポイント獲得し、マイヨアポアを守り、このままアクシデントなくパリでゴールすれば、凱旋門の表彰台に立つことが決まった。体力の消耗や、疲労はすでにピークを過ぎているアシスト選手達。しかし、エースのジャージを守りきったことに、みんな誇らしげだ。

そんな中、新城は「自分はまだまだ元気だよ!!トマ本当に良かった~!!すごいね!」とエースの走りを称え、チームは新城のアシストを称えた。新城の好調ぶりは、来週末のオリンピックでの走りを考えながらコンディションを調整しているようにも感じる。

ツール・ド・フランスはいよいよ残り3ステージ。そして明日は、レース後に400kmを超える長距離移動が待っている。これがツールだ。


霧が立ちこめるミディピレネーの峠を淡々と上る新城。表情には余裕がある。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

ピレーネ最後のステージはバルベルデが制する

ツール・ド・フランス2012=ステージ17

ピレーネの最後の山岳となる第17ステージを制したアレハンドロ・バルベルデは、授賞式で喜びを隠さず涙し、チーム、家族、応援してくれた人々への感謝を表した。

この日の展開は、逃げグループの中での熾烈な争いからリードに成功したバルベルデがゴールまでを激走して区間勝利を手にした。逃げグループに絡みながら健闘したピエール・ロラン(チーム・ヨーロッパカー)は5位、新城幸也(同)は78位で無事にフィニッシュした。

ツール・ド・フランス2012=ステージ17=リザルト

◎ステージ結果
01=04h 12' 11'' + 00' 00''=VALVERDE Alejandro 161 MOVISTAR TEAM
02=04h 12' 30'' + 00' 19''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=04h 12' 30'' + 00' 19''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
04=04h 12' 33'' + 00' 22''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT
05=04h 12' 37'' + 00' 26''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
06=04h 12' 37'' + 00' 26''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
07=04h 12' 48'' + 00' 37''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
08=04h 13' 05'' + 00' 54''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
09=04h 13' 13'' + 01' 02''=HORNER Christopher 14 RADIOSHACK-NISSAN
10=04h 13' 22'' + 01' 11''=MARTIN Daniel 65 GARMIN-SHARP

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=78h 28' 02'' + 00' 00''=WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=78h 30' 07'' + 02' 05''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=78h 30' 43'' + 02' 41''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=78h 33' 55'' + 05' 53''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
05=78h 36' 32'' + 08' 30''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
06=78h 37' 59'' + 09' 57''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
07=78h 38' 13'' + 10' 11''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
08=78h 38' 19'' + 10' 17''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
09=78h 39' 02'' + 11' 00''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
10=78h 39' 48'' + 11' 46''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

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◎ツール・ド・フランス2012の取材は、ハブクリエイト、石垣経済新聞、南十字星エフエムと、日報サイクルが連携して実施しています。

新城幸也は、トマのアシストとして逃げ集団を牽引

ツール・ド・フランス2012=ステージ16

【現地取材リポート=第39報】
休養日明けのピレネー2日目はポーからピレネーふところのバニエル・ド・リュションまでの197km。オービスク峠、ツールマレー峠、アスパン峠、ペイルスルド峠と4つの大きな峠を越えていく厳しい山岳コースだ。レースは序盤から38人という大きな逃げグループが形成され、マイヨジョーヌを着るブラドレー・ウィギンス(チームスカイ)もこれを追いかける一幕もあったが、逃げは決まり、タイム差が開いていった。

写真=トマ・ヴォクレール(ユーロップカー)が独走でペイルスルド峠を上る! 彼はそのままバニエル・ド・リュションのゴールに向かい、今ツール2勝目を挙げた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

チームは今ツール3勝目を挙げ、さらに4回目の敢闘賞も獲得した。

チームのキャプテンであるトマ・ヴォクレールとともに逃げに乗った新城幸也は、トマのアシストとして逃げ集団を牽引する。その労力に応えたトマは終盤まで先頭をキープ、最後のペイルスルド峠で単独となり、後続に1分40秒もの差をつけてバニエル・ド・リュションにフィニッシュ。チームは今ツール3勝目を挙げ、さらに4回目の敢闘賞も獲得した。


オービスク峠を上る38人の逃げグループ。ここには新城幸也のほか、ユーロップカーのキャプテン、トマ・ヴォクレールも含まれた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

「表彰台のトマから、新城へ感謝のサイン」

ツール・ド・フランス2012=ステージ16

【現地取材リポート=第38報】
休養日明けの第16ステージは、山岳の厳しさを表すカテゴリー、超級が2つ、1級が2つという今ステージ最難関のコース。スタートまえ、チームヨーロッパカーのチームバスでは長い長いミーティングが続いた。

写真=カテゴリー超級のオービスク峠に差しかかる38人の先頭集団の中にいる新城。この後、山頂は3番手通過。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

表彰台の真ん中に立っていたトマは、新城の姿を見つけ、親指を立て新城に向かってガッツポーズを送った。新城はアシスト冥利に尽きる喜びだったと語っていた。

この超山岳ステージで勝負が出来る選手は限られている中で、チームヨーロッパカーの2人のエースの区間優勝を狙うために新城が課せられる仕事もかなり多くなる。「こんな超山岳は自分の出番はないよ」と、言っていた新城だったが、レース序盤からトマの指示を通りに先行する集団を追い、最初のカテゴリー超級山岳、ツールドフランス名物とも言えるオービスク峠を3番手で通過するという誰もが驚く走りを見せた。

本来、新城は山岳を得意としている選手ではない。しかしツール・ド・フランスに出場するために、山をこなせるコンディションに合わせるために努力してきたのだ。その結果が、今回の新城の走りに表れていると言える。

今大会、最大の山岳ステージを制したトマは、インタビューで開口一番、新城の働き、走りを称え感謝を表した。そして、仕事を終え23分遅れでゴールした新城が表彰ステージの前を通った時、その表彰台の真ん中に立っていたトマは、新城の姿を見つけ、親指を立て新城に向かってガッツポーズを送った。新城はアシスト冥利に尽きる喜びだったと語っていた。

そして、チーム関係者の誰もが「ヨーロッパカーの区間3勝はすべて新城のアシストの賜物だ」と、語っていた。ツール・ド・フランスは残り4ステージ。新城のChamps Élyséeゴールは確実に近づいている。

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

トマトとユキヤの逃げパターンでトマ・ヴォクレール勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ16

新城幸也(チーム・ヨーロッパカー)は、果敢な走りで逃げグループを作りレース前半の走りをコントロール。その後、トマ・ヴォクレール(チーム・ヨーロッパカー)がレースを牽引しながら95㎞あまりを激走して区間勝利を手にしステージ2勝目となった。

このレース展開は「山岳賞ねらい」と思われたが、実は「ステージねらい」だった。新城からトマへとバトンタッチされる勝ちパターン。トマ・ヴォクレールはピレーネの山岳を次々に制覇しフィニッシュした。新城はステージ74位。個人総合で87位となった。

ツール・ド・フランス2012=ステージ16=リザルト

◎ステージ結果
01=05h 35' 02'' + 00' 00''=VOECKLER Thomas 21 TEAM EUROPCAR
02=05h 36' 42'' + 01' 40''=SORENSEN Chris Anker 178 TEAM SAXO BANK-TINKOFF BANK
03=05h 38' 24'' + 03' 22''=IZAGUIRRE INSAUSTI Gorka 34 EUSKALTEL - EUSKADI
04=05h 38' 24'' + 03' 22''=VINOKOUROV Alexandre 189 ASTANA PRO TEAM
05=05h 39' 00'' + 03' 58''=FEILLU Brice 94 SAUR-SOJASUN
06=05h 39' 20'' + 04' 18''=VOIGT Jens 18 RADIOSHACK-NISSAN
07=05h 41' 10'' + 06' 08''=MARTIN Daniel 65 GARMIN-SHARP
08=05h 41' 10'' + 06' 08''=STORTONI Simone 48 LAMPRE - ISD
09=05h 41' 10'' + 06' 08''=CARUSO Gianpaolo 132 KATUSHA TEAM
10=05h 41' 13'' + 06' 11''=TEN DAM Laurens 157 RABOBANK CYCLING TEAM

◎個人総合結果(マイヨ・ジョーヌ)
01=74h 15' 32''WIGGINS Bradley 101 SKY PROCYCLING
02=74h 17' 37'' + 02' 05''=FROOME Christopher 105 SKY PROCYCLING
03=74h 17' 55'' + 02' 23''=NIBALI Vincenzo 51 LIQUIGAS-CANNONDALE
04=74h 21' 18'' + 05' 46''=VAN DEN BROECK Jurgen 111 LOTTO-BELISOL TEAM
05=74h 22' 45'' + 07' 13''=ZUBELDIA Haimar 19 RADIOSHACK-NISSAN
06=74h 23' 27'' + 07' 55''=VAN GARDEREN Tejay 9 BMC RACING TEAM
07=74h 23' 38'' + 08' 06''=EVANS Cadel 1 BMC RACING TEAM
08=74h 24' 41'' + 09' 09''=BRAJKOVIC Janez 181 ASTANA PRO TEAM
09=74h 25' 42'' + 10' 10''=ROLLAND Pierre 29 TEAM EUROPCAR
10=74h 27' 15'' + 11' 43''=PINOT Thibaut 146 FDJ-BIGMAT

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◎ツール・ド・フランス2012の取材は、ハブクリエイト、石垣経済新聞、南十字星エフエムと、日報サイクルが連携して実施しています。

フランク・シュレクがドーピング検査で陽性(+)。

国際自転車競技連合(UCI)

国際自転車競技連合(Union Cycliste Internationale=UCI、本部=スイス・エーグル)は、「Adverse Analytical Finding for Frank Schleck」と題する公式リリースを2012年(平成24年)7月17日に発表し、フランク・シュレク(レディオシャック・ニッサン)が、7月14日に行われたドーピング検査で、キシパミド(Xipamide)という利尿剤が検出されたと発表した。

レディオシャック・ニッサンは、フランク・シュレクのツール・ド・フランス2012の出場を取りやめる決定。

このキシパミド(Xipamide)は、ルホンアミド系降圧性利尿薬で、高血圧、心臓、腎臓疾患の治療に使用されている。そのものが運動力や瞬発力を向上させる効果は持ちあわせていないが、禁止されている薬などを排出し証拠を消すことが可能であるためドーピング薬剤にリスト入りしている。

これを受けてチームであるレディオシャック・ニッサンは、フランク・シュレクのツール・ド・フランス2012の出場を取りやめる決定をした。

ピエリック・フェデリゴ(FDJ)がヴァンデヴェルデを下して勝利

ツール・ド・フランス2012=ステージ15

【現地取材リポート=第37報】
今朝のアタック合戦はかなり長引いた。今日のレース距離は158.5km、後半にカテゴリー4級と3級の峠が控えるものの、区間勝利は、タイム差が開けば逃げ切りの可能性、差が開かなければ追い詰めてスプリンターたちの競演という2つの筋書きがあり、選手たちはそのいずれかに賭けつつレースを進めた。

写真=ピエリック・フェデリゴ(FDJ)がヴァンデヴェルデを下して勝利を挙げた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

フィニッシュはヴァンデヴェルデとフェデリゴのスプリントとなり、フェデリゴがツール通算4勝目を挙げた。

勝ち逃げはトマ・ヴォクレール(ユーロップカー)を含む6人。メンバーはトマの他、ピエリック・フェデリゴ(FDJ)、クリスティアン・ヴァンデヴェルデ(ガーミン・シャープ)、サミュエル・デュムラン(コフィディス)、ドリス・デヴェニンス(オメガファルマ・クイックステップ)、そしてこれにニキ・ソレンセン(サクソバンク・ティンコフバンク)が合流した。

タイム差は最大で10分を越えた。そしてポーの街へのフィニッシュはヴァンデヴェルデとフェデリゴのスプリントとなり、フェデリゴがツール通算4勝目を挙げた。マイヨジョーヌはブラドリー・ウィギンズ(チームスカイ)が守った。


スタート地点のサマタンはフォアグラで有名だそうで、かわいい子どもが子鴨とともに登場。さすがの選手たちもその可愛さに目を細めた。(PHOTO=大前仁Hitoshi OMAE)

◎取材=大前仁(Hitoshi OMAE)=ジャーナリスト、フォトグラファー。

「今日は逃げたかった~」と語る新城。

ツール・ド・フランス2012=ステージ15

【現地取材リポート=第36報】
今日は、13時45分スタートということで、いつもより、起床時間は遅くて良いはずだったが、早朝チーム宿舎にドーピングコントロール陣(抜き打ちの血液検査をする機関のドクター達)が来て選手達は朝から採血。これを受けることは選手達の義務なのだ。「結局、いつもより早起きすことになったよ」と、苦笑いの新城が、「今日は逃げ担当だから。今日の逃げきる可能性があるからね!」と、チームミーティングを終えて続けて語った。これは新城にとって絶好のチャンスだ。宣言通り、何度もアタック、逃げ集団の形成を試みるがどのチームも考えることは同じ。区間優勝を狙うチームのアタック合戦と言う選手達にとっては非常に厳しい展開になった。

写真=大会スポンサーやチームの招待客、選手の家族用に設けられたヴィラージュのヨーロッパカーブースでスタート前のひと時を過ごす新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

パンクしたピエールにトマは自分の車輪を差し出したという記事が新聞を飾った。

そこに一矢投じたのがトマだ。トマは6人の逃げ集団を形成、タイム差はあっという間に開き、この時点で新城の後方待機が決定。トマが動いたことで、各チームのエース級の選手達6人の選手が、新城を含む後続集団と10分の差を付けてゴールしていた。

「逃げが決まってから、1回だけペースが上がったけど、あとはサイクリングだったよ。あぁ~今日は逃げたかったなぁ」と、語った新城。逃げに乗らなかった場合はピエールのケアがチームから課せられた仕事だ。昨日、パンクしたピエールにトマは自分の車輪を差し出したという記事が新聞を飾った。エースのパンクに気付かず先行していた新城と、セリル・ゴッチェは走行をストップしピエールのところまで戻って、トマと一緒に3人でピエールの風よけとなり、メイン集団まで戻していた。これがロードレースの真髄なのだ。

そんな中、今日はチームメイトのバンサン・ジェロームとジョバンニ・ベルノドーの2人が体調不良を訴え、レース序盤から大きく後れツールをリタイアすることになった。これで、チームヨーロッパカーのメンバーは6人となり、新城のアシストとしての負担が増えるのではと懸念されるが、新城自身はいたって元気で明日の休養日明けからパリのゴールまで、まだチャンスがあることを感じさせる。


これぞツール・ド・フランスの光景というようなひまわり畑をマイヨヴェールのピーター・サガンと肩を並べ走りぬける新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。

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