風と光をあびてMY-WAY
感動的なサイクルライフスタイルを。



「表彰台のトマから、新城へ感謝のサイン」

ツール・ド・フランス2012=ステージ16

【現地取材リポート=第38報】
休養日明けの第16ステージは、山岳の厳しさを表すカテゴリー、超級が2つ、1級が2つという今ステージ最難関のコース。スタートまえ、チームヨーロッパカーのチームバスでは長い長いミーティングが続いた。

写真=カテゴリー超級のオービスク峠に差しかかる38人の先頭集団の中にいる新城。この後、山頂は3番手通過。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

表彰台の真ん中に立っていたトマは、新城の姿を見つけ、親指を立て新城に向かってガッツポーズを送った。新城はアシスト冥利に尽きる喜びだったと語っていた。

この超山岳ステージで勝負が出来る選手は限られている中で、チームヨーロッパカーの2人のエースの区間優勝を狙うために新城が課せられる仕事もかなり多くなる。「こんな超山岳は自分の出番はないよ」と、言っていた新城だったが、レース序盤からトマの指示を通りに先行する集団を追い、最初のカテゴリー超級山岳、ツールドフランス名物とも言えるオービスク峠を3番手で通過するという誰もが驚く走りを見せた。

本来、新城は山岳を得意としている選手ではない。しかしツール・ド・フランスに出場するために、山をこなせるコンディションに合わせるために努力してきたのだ。その結果が、今回の新城の走りに表れていると言える。

今大会、最大の山岳ステージを制したトマは、インタビューで開口一番、新城の働き、走りを称え感謝を表した。そして、仕事を終え23分遅れでゴールした新城が表彰ステージの前を通った時、その表彰台の真ん中に立っていたトマは、新城の姿を見つけ、親指を立て新城に向かってガッツポーズを送った。新城はアシスト冥利に尽きる喜びだったと語っていた。

そして、チーム関係者の誰もが「ヨーロッパカーの区間3勝はすべて新城のアシストの賜物だ」と、語っていた。ツール・ド・フランスは残り4ステージ。新城のChamps Élyséeゴールは確実に近づいている。

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。