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毎日が絶好調なわけではない。それでも選手達は峠を越える

ツール・ド・フランス2012=ステージ12

【現地取材リポート=第31報】
昨日の過酷なステージの疲労感が隠しきれない選手達。今朝、スタート地点で選手のコメントを取ろうと待ち構える取材陣やファンに対して、選手達は中々チームバスから降りようとしない。毎日が絶好調なわけではないっ。それが選手の本心だ。それでも一歩外に出ればサイン、写真撮影、インタビュー……。2連勝中のチームヨーロッパカーの選手達の宿命だ。一方、チームバスの周りに全く人垣のないチームもあるのが現実で、それが「フランスのファンは厳しい」と言われる理由の一つだろう。

写真=レース前半からいきなりの峠越え、選手たちの表情からその過酷さが感じられる。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

13ステージ。フランスの革命記念日に何が起こるか期待。

今日もスタートして直ぐに、カテゴリー1級の山。これを2つ越える226kmという長丁場。新城はスタート前「ここまで来ると、カテゴリー超級でも、1級でもきつさに差はないよ。同じくらいきつい。だから、今日のコースもきつい」と、言っていた。

その言葉どおり、スタートして、わずか28km地点の最初の山岳を超える頃には選手達はもう100km以上走ってきたかというような形相だ。しかし、チームからの指示はいつも通り。チームのどの選手かが含まれる逃げグループが出来るまで、新城たちはアタックするのが仕事。誰かチームメイトが逃げグループに入っていれば、エース選手達は後方集団で体力を温存できるのだ。

「今日は逃げが決まりだろうと思っていたから、出来れば逃げに乗りたかったね」と、新城が語るようにチームヨーロッパカーからはセリル・ゴッチェを含む5人の逃げ集団が後方集団に10分の大差をつけ、逃げ切った。

後方集団でゴールした新城は「今日もきつかったっ。けど、いつも通り、アタックしたよ。今日、出走して何人リタイアしてるんだろ?」と、連日の山岳ステージの厳しさを語っていたが、「調子が悪いわけではないから、明日は足の様子をみて、スプリント勝負に行けたら行きたいねっ」と、元気な様子も見せた。

13ステージ。フランスの革命記念日に何が起こるか期待だ。


ゴール直後チームバスに戻って待ち構えたたくさんのファンのサインに応じる新城。(PHOTO=飯島美和Miwa IIJIMA)

◎取材=飯島美和(Miwa IIJIMA)=チームヨーロッパカー広報アシスタント、日報サイクル欧州総局長。